「ナミヤ雑貨店の奇蹟」に、演出の磯村純「奇蹟を起こす瞬間に全てをかけて」

イッツフォーリーズのミュージカル「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が、去る3月26日に東京・俳優座劇場で開幕した。

脚本・作詞を大谷美智浩が手がけた本作は、東野圭吾の小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を原作としたミュージカル。2017年にイッツフォーリーズの劇団企画公演として初演されたこの作品を、劇団青年座の磯村純による新演出で再演する。児童養護施設・丸光園で育った幼なじみの敦也、翔太、幸平は、とある女性起業家を襲撃して廃屋へ逃げ込む。そこはかつて、店主が悩み相談を請け負うことで知られた雑貨店だった。廃業して何年も経つ店の郵便受けから、突然手紙が落ちてくる。その手紙は33年前に書かれた悩み相談で……。

上演に際し、演出の磯村は「東野圭吾さんという人気作家の原作を、オリジナルミュージカルにする……特に原作にある奇蹟のナンバー『再生』をどう創り上げるのか、作曲家だけでなく、スタッフ、キャスト一同がこの奇蹟を起こす瞬間に全てをかけています。イッツフォーリーズの若手がこの作品で得る奇蹟もあるかもしれません。しかもこの奇蹟のナンバーを創り出した魚屋ミュージシャン、ちょっと気に入っています」とコメントした。上演時間は15分の休憩を含む約2時間20分。公演は3月31日まで。