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「またね家族」は、不完全な家族が織りなす、歪だが温かい家族の形を描いた作品。小劇団を主宰する竹田武志のもとに、父が余命3カ月であるという連絡が入った。周囲を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中、竹田は東京と福岡を行き来しながら、自分と家族を見つめ直していく。
発売決定に際し、松居は「家族のことなんて、恥ずかしい。でも何より、自分らしいなんて言葉じゃ足りないぐらい、自分の作品だと思います。初めての小説です。家族と過ごした全ての人に読んでいただきたいです。よろしくお願いします」とコメントした。
松居大悟コメント
「小説書いてみませんか」という話は前からあったのですが、集団で作っていた自分にとっては1人で作るのが怖くて。書いても言い訳をしてはすぐに諦めて。曖昧に逃げ続けてきましたが、講談社の小泉さんは何年も待ち続けてくれました。
色んな人との別れを経て今年、少しだけ人に疲れて、ひとりで小説を書いていました。
書いてもうまくいかなかったのは覚悟の問題で、孤独に腹を括った執筆期間は、ひたすら頭の中で考えて考えて考える、寂しいけど新しくて面白い作業でした。
今まで自分の作品で、真っ向から家族を描いたものはありません。距離があまりにも近すぎて、家族を俯瞰できないから。ましてや今まで携わってきた映像や演劇は総合芸術で、チームでイメージを共有する必要がある。それが僕は、家族においてはできませんでした。自分と編集者、という関係性のみで完結する小説なら、家族のことを描けるのかもしれないと思ったのです。
家族のことなんて、恥ずかしい。でも何より、自分らしいなんて言葉じゃ足りないぐらい、自分の作品だと思います。初めての小説です。
家族と過ごした全ての人に読んでいただきたいです。よろしくお願いします。
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松居大悟が小説家デビュー、父の死描いた「またね家族」(コメントあり)
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