守り抜こうとした“今”を受け取る、ピッコロ劇団「ブルーストッキングの女たち」

兵庫県立ピッコロ劇団「ブルーストッキングの女たち」が、10月4日から9日まで兵庫・兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター 大ホールで上演される。

「ブルーストッキングの女たち」は、青鞜社に参加した女性たちの生きざまを宮本研が描いた作品。今回は、ピッコロ劇団初登場となる文学座の稲葉賀恵が演出を手がける。

上演に向けて稲葉は、「『ブルーストッキングの女たち』には私たちが想像する史実上のカリスマは出てきません。宮本研がこの本で描く史実上の人物は、私たちが抱く一般的な印象に比べて、極めて泥臭く不完全な人物ばかりです」と作品を紹介し、「私たちは果たして彼らが守り抜こうとした『今』を受け取ることができているだろうか。ピッコロ劇団の皆さんとの初めての化学反応、思う存分過激に繊細に、そして『今』この作品を上演することの意味を噛み締めながら創作したいと思います」と意気込みを語っている。