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異なる文化の架け橋に、日露共同開催「シアター・オリンピックス」に鈴木忠志ら

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「第9回シアター・オリンピックス」が今年2019年に日本とロシアで開催される。これに先駆けた記者会見が昨日1月8日に東京都内で行われた。

「シアター・オリンピックス」は、鈴木忠志、テオドロス・テルゾプロス、ロバート・ウィルソン、ユーリ・リュビーモフ、ハイナー・ミュラーらにより1993年にギリシャで創設された国際的な舞台芸術の祭典。95年からギリシャ、日本、ロシアなどの8カ国で実施されてきたが、2つの国で共同開催されるのは今回が初となる。

昨日の会見には鈴木のほか、シアター・オリンピックス国際委員長のテオドロス・テルゾプロス、アレクサンドリンスキー劇場芸術総監督のヴァレリー・フォーキン、ロシア連邦外務省第3アジア局次長のセルゲイ・ジョストキー氏、ロシア連邦沿海地方副知事のコンスタンチン・メジョーノフ氏、シアター・オリンピックス2019実行委員会会長の吉田忠裕氏、富山県知事の石井隆一氏が登壇した。

鈴木は今回のテーマである「Creating Bridges」について、「『シアター・オリンピックス』には、民族や地域を超えて、人類に貢献できるような普遍的な価値を見い出すべく活動している芸術家が集まっています。異なる文化に橋をかけて新しい共存のルールを見付けたいという思いから、“橋をかける”“虹をかける”という言葉をイメージして、今回のテーマを決めました」と説明。国際委員長のテオドロス・テルゾプロスは鈴木の言葉に頷きながら、「演劇を通して、都市と自然を架け橋でつないでいけたらと思います」とコメントした。

またヴァレリー・フォーキンは「ロシアでの開催は、01年のモスクワに次ぎ2回目となります。今回はプーチン大統領の出身地であるサンクトペテルブルクにて、ロシアの都市が互いに交流を図るプロジェクト・シアターマラソンと連携して行います」と概要を述べつつ、「文化は人の心から心へ直接訴えかけるもの。この『シアター・オリンピックス』が世界の平和に寄与するものとなってほしいと祈っています」と展望を語った。

「第9回シアター・オリンピックス」は、6月から11月までロシア・サンクトペテルブルク、8月23日から9月23日まで富山・利賀芸術公園、黒部市宇奈月国際会館「セレネ」、前沢ガーデン円劇場(野外ステージ)で開催される。日本での上演演目には、鈴木の演出による「リア王」「サド侯爵夫人」「世界の果てからこんにちは」「ディオニュソス」などがラインナップされている。

※吉田忠裕の「吉」はつちよしが正式表記。

「第9回シアター・オリンピックス」

ロシア

2019年6月~11月
ロシア サンクトペテルブルク

日本

2019年8月23日(金)~9月23日(月・祝)
富山県 利賀芸術公園、黒部市宇奈月国際会館「セレネ」、前沢ガーデン円劇場(野外ステージ)

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