「画狂人 北斎」の製作発表会が、昨日12月5日に東京・すみだ北斎美術館で行われた。
かねてより葛飾北斎の大ファンだった
宮本は、先日行われた本読みを振り返り、「個性的なキャストの皆さんとの本読みを終えてイメージが広がったので、これからどんどん台本を変えようと思っています(笑)。スタイルを変えて安定しない、自分を崖っぷちに追い込んでいく北斎の生き方にはいつもエネルギーをもらっていて、表現する人間として、そんな北斎に感化されながらみんなと稽古に励んでいきたいです」と意欲を見せると共に、本作を通して「北斎の“人間”としての部分を探っていきたいと思っています」と抱負を述べる。
葛飾北斎役を演じる升は「天才でありながら、大の変人でもある北斎にどんどんハマっています。なぜこんな真っ当な人間の自分がやることになったのか(笑)」と冗談交じりに述べつつ、「北斎が体の中に充満してきているので、初日までにもっともっと溜め込んで、“死んでしまった北斎”ではなく、“生きていた北斎”を魂を込めて演じたいと思います」と意気込みを語った。
お栄 / 麗奈役の黒谷は「この世界への理解を深めていって、お栄さんとして最後までがんばって生きていきたいです」とコメント。高井鴻山 / 柳川時太郎役を務める玉城は「稽古を積み重ねていく中で、どんな世界観ができあがるのかワクワクしています。素のまま、思うまま、すべてをさらけ出して精一杯やっていきたい」と答え、長谷川南斗 / 鳥居耀蔵役の津村は、自身の役どころについて、「わたしの役はとても饒舌な研究家で、とにかくしゃべりまくる。なのにこれからどんどんセリフが変わると言われて……。一体いつセリフを覚えたらいいのか戦々恐々としていますが(笑)一生懸命演じます」と回答した。
また、峰岸凜汰役を演じる和田は「本来あまり見せたくない部分をさらけ出していかないと、皆さんと一緒に舞台に立てないと感じました。怖い部分もありますが、存分にさらけ出して、自分とも皆さんとも勝負していきたいと思っています」と気合十分の様子で語り、柳亭種彦 / 馬場修平役を務める水谷は「本読みのあと、男子一同で早速宴をしたのですが、いい雰囲気でした。千秋楽までどっぷりと北斎の世界に浸かって楽しみたい」と期待を込めた。
「画狂人 北斎」は、1月10日から20日まで東京・新国立劇場 小劇場にて上演される。
※初出時、写真キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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