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初舞台の佐藤緋美が“私”役に、藤田貴大「書を捨てよ町へ出よう」再演

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「RooTS Vol.03 寺山修司生誕80年記念『書を捨てよ町へ出よう』」より。(撮影:引地信彦)

「RooTS Vol.03 寺山修司生誕80年記念『書を捨てよ町へ出よう』」より。(撮影:引地信彦)

藤田貴大が上演台本・演出を手がける「書を捨てよ町へ出よう」が、10月7日から21日まで東京・東京芸術劇場 シアターイーストで再演される。またこのたび、主人公の“私”役を佐藤緋美が演じることが発表された。

本作は、アングラ世代の戯曲に気鋭の演出家が挑む、東京芸術劇場のRooTSシリーズ第3弾として2015年に初演された作品。今回はシリーズ初の再演として、藤田が寺山修司作品に再び挑む。再演版には今作が初舞台となる佐藤に加え、初演に引き続き青柳いづみ川崎ゆり子召田実子石井亮介尾野島慎太朗、中島広隆、波佐谷聡、船津健太、そしてドラマーの山本達久が参加。新たに佐々木美奈、辻本達也がキャスティングされたほか、歌人の穂村弘とお笑いコンビ・ピースの又吉直樹が映像出演する。

主演を務める佐藤は「寺山修司の世界観は理解できないことだらけですが、わからないから演ってみたいし、それが自分のためになることだけは間違いないので、頑張るだけです」と意気込みを語った。東京公演のチケットは8月11日に発売予定。

なお本作は長野、青森、北海道で国内ツアーを予定。またフランス・パリで行われるフェスティバル・ドートンヌにも参加する。

藤田貴大コメント

もちろんぼくはその時代のことを身をもって知っているわけではないけれど、だけれど、想像してみたくなったのだった。演劇を、彼らはどういう風にして捉えていたのだろう、そして、彼らにとって路地とは? 道ゆく人々を、特殊な窓をとおして見つめてみたときに思い浮かんだものがあったのだろう。時代から弾かれたひとたちはどこへ向かうのか。自分たちは、この国で、どうなのか。これでもかってくらい叩き込まれた敗北感と、それでもどうしたって納得がいかなかったこと。その両方をそのままのかたちで、つよい焦燥とともに、舞台に、路地に、現しつづけた彼らの姿を想像するに、ぼくはぼくらと無関係だとはおもわなかった。あのころの日本と現在の日本は、じゃあどうちがうのだろう。現在の、路地は? これはただの再現ではなく、現在の音と色と言葉が、これでもかってくらい練り込まれた、まったくあたらしい作品だとおもっている。しかし、あたらしいとは、なにを持って、あたらしいと云えるのか。あたらしい、というのは、じつは、もともとあるものがなくては、あたらしくないのではないか。もともとあった音を、色を、言葉を、切り刻んで、解体して。あたらしく、構築していく。現在として、構築していく。かつて、彼らがそうしたように、ぼくらも舞台のうえで、または路地で、さまざまなシーンをその場で、コラージュしていく。まさに、閃いたのは、色でいうと、銀色だった。銀世界に、音を、色を、言葉を置いていくイメージで。また、つくっていきたいと、おもっている。

RooTS シリーズ「書を捨てよ町へ出よう」

2018年10月7日(日)~21日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

※このほか長野、青森、北海道、フランス・パリで上演予定。

作:寺山修司
上演台本・演出:藤田貴大
出演:佐藤緋美、青柳いづみ川崎ゆり子、佐々木美奈、召田実子 / 石井亮介尾野島慎太朗、中島広隆、波佐谷聡、辻本達也、船津健太 / 山本達久 ほか
映像出演:穂村弘、又吉直樹

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