谷賢一演出「三文オペラ」劇伴、ドレスコーズ志磨遼平により音源化

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本日1月23日に開幕する、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「三文オペラ」。本公演を記念したバンド・ドレスコーズの音源作品「ドレスコーズの《三文オペラ》」が5月9日に発売される。

「ドレスコーズの《三文オペラ》」告知ビジュアル

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CDとアナログ盤が用意された「ドレスコーズの《三文オペラ》」には、本公演の音楽監督である志磨遼平がリメイクした21曲を収録予定。発売決定に際し、志磨は「劇中で素晴らしいキャストたちによって歌われる日本語詞は、ブレヒトの原詞から私が“超訳”したもので、今回発表されるレコーディング盤では私が歌唱いたします。ドレスコーズの《三文オペラ》。全21曲の新作にどうかご期待ください」とコメントした。

「三文オペラ」は、作をベルトルト・ブレヒト、音楽をクルト・ヴァイルが手がけた音楽劇。谷賢一演出による今回の上演版には、出演者にSOPHIA / MICHAELの松岡充吉本実憂、AKB48の峯岸みなみ貴城けい、ナイロン100℃の村岡希美高橋和也白井晃らが名を連ねている。公演は本日1月23日から2月4日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール、10日に北海道・札幌市教育文化会館 大ホールにて。

志磨遼平コメント

ドレスコーズ

ドレスコーズ[拡大]

本日、ついに初日を迎えた音楽劇《三文オペラ》。同い年の天才・谷賢一(演出 / 上演台本)と半年にわたって全身全霊で取り組んできた作品の幕が、ついに切って落とされました。

ドイツの劇作家、ベルトルト・ブレヒトと作曲家のクルト・ヴァイルが生んだ本作は「20世紀演劇の聖典」であり、世界中で数えきれないほどの演劇人や音楽家が取り上げてきた名作中の名作であります。

私と谷賢一は、本作の舞台を<資本主義社会が崩壊した近未来の日本>に移し、より作品の本質へと迫ることに尽力しました。この《三文オペラ》が描いた当時(1928年)のヨーロッパの混乱は、現代社会の不穏な空気とあまりに酷似しています。これが今《三文オペラ》を上演する意義であり、私が昨年発表したオリジナル・アルバム「平凡」との共時性です(偶然にも台本に書かれていた設定は「平凡」と驚くほど似通ったものでした)。

クルト・ヴァイルによって90年前に書かれたスコアをリメイクした本作は、私のキャリアにおける初のカヴァー・アルバムであると同時に、前作「平凡」の続編でもあります。

なお、劇中で素晴らしいキャストたちによって歌われる日本語詞は、ブレヒトの原詞から私が“超訳”したもので、今回発表されるレコーディング盤では私が歌唱いたします。

ドレスコーズの《三文オペラ》。全21曲の新作にどうかご期待ください。

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「三文オペラ」

2018年1月23日(火)~2月4日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール

2018年2月10日(土)
北海道 札幌市教育文化会館 大ホール

作:ベルトルト・ブレヒト
音楽:クルト・ヴァイル
演出・上演台本:谷賢一
音楽監督:志磨遼平ドレスコーズ

出演:松岡充吉本実憂峯岸みなみ貴城けい村岡希美高橋和也白井晃 / 青柳塁斗相川忍、今村洋一、小出奈央、小角まや、奈良坂潤紀、西岡未央、野坂弘、早瀬マミ、平川和宏、峰崎亮介、森山大輔、和田武

※峰崎亮介の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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