「『ギア-GEAR-』 East Version」が、明日12月22日に千葉・千葉ポートシアターにて開幕。これに先駆けて本日12月21日に公開ゲネプロが行われた。
「ギア-GEAR-」は、2012年から京都の専用劇場で上演されているノンバーバルパフォーマンス。今年17年4月にロングラン6年目に突入し、10月には観客動員数15万人を突破、2000回公演を達成した。関東初進出となる今回の「East Version」は、千葉ポートシアターのこけら落とし公演として上演される。
パントマイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリング、そしてヒロインのドールと5つの要素が融合し、キャストが日替わりで出演する本作。公開ゲネプロでは、ドールパートを
人々に忘れ去られた元おもちゃ工場を舞台とした本作。そこで働き続ける人間型ロボット“ロボロイド”たちの前に、かつてこの工場で作られていたおもちゃの人形・ドールが現れる。ロボロイドたちは、ドールが持つ不思議な力により、パントマイムやジャグリングといった能力を開花させていく。
TAKUYAはベルトコンベアや水中、強風などをパントマイムで表現、HIDEはブレイクダンスのパワフルな回転技で観客を沸かせる。さらに橋本はコインやカードを使ったマジックを披露。森田は緑色に発光するボールを用いたジャグリングで観客を魅了する。各ジャンルのプロフェッショナルたちの熱演に客席からはたびたび歓声が上がった。
一方の藤咲はロボロイドたちと遊んでいるうちに、人形から少しずつ人間に近づいていくドールの姿を、表情と仕草の変化で見事に体現した。
本作では、柴田隆弘が手がけたスチームパンク調の舞台美術をはじめ、プロジェクションマッピングやレーザー光線、ドールが着用するLEDドレスなど、視覚的な演出も見どころ。それらの演出が5人のパフォーマンスと組み合わさり、ストーリーが展開された。
ゲネプロ後の囲み取材には藤咲、TAKUYA、HIDE、橋本、森田が登壇。藤咲は開幕にあたり「3カ月近く稽古してきましたが、最初はできるかどうか不安でした。皆さんに助けていただき、開幕を迎えることができます。精一杯がんばりますので、よろしくお願いいたします」と挨拶した。
また本作で苦労した点について「回っている盆の上でみんなで手をつなぐシーンがあるんですが、遠心力で落ちそうになったことがありました」と振り返った。
今回がパントマイム初挑戦だったというTAKUYAは「京都のスタッフの方々や皆さんに支えられて、本当にありがたい気持ちでいっぱいです」と感慨深げに語り、本番に向けたモチベーションの高め方について「衣装を着るとスイッチが入ります」と明かした。
続けてHIDEは「本当にまったくしゃべらないでストーリーを伝える舞台は、日本でもなかなかなく、京都で6年やってきた作品が、また関東でも上演されることは快挙。いろんな個性が1つになり、まさに歯車が噛み合う瞬間を観ていただきたいです」と観客に呼びかけた。
橋本は本作の見どころについて「大筋は京都の『ギア-GEAR-』と同じですが、『East Version』のオリジナルキャストもたくさんいるので、ご覧になったことがある方も楽しめます。ぜひ注目していただきたいです」と述べる。
森田は「ジャンルの違う5人がそろって一緒の舞台を作るってなかなかないことで、それがちゃんと噛み合ってお客様に届けられるというのは良いことだなと思います。キャストが日替わりなので、2回、3回と観に来ていただけると」とコメントした。
記者から体力作りについて尋ねられた藤咲は「でんぱ組.incでもウォームアップするんですが、『ギア-GEAR-』の本番前には特に念入りに準備運動をします。今回、初挑戦のバレエの要素もあって、私は体が硬いこともあり、この3カ月間で体を伸ばして、なんとか初日にたどり着けました!」と締めくくった。
本作のチケットは、2月26日分まで販売中。キャストの出演日程などの詳細については「ギア-GEAR-」の公式サイトで確認を。
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