極東退屈道場「ファントム」開幕、林慎一郎「極東版の鏡の国のアリスに」

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極東退屈道場「ファントム」が、11月24日に兵庫の AI・HALLにて開幕した。

極東退屈道場 #008「ファントム」より。(撮影:清水俊洋)

極東退屈道場 #008「ファントム」より。(撮影:清水俊洋)

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極東退屈道場 #008「ファントム」チラシ表

極東退屈道場 #008「ファントム」チラシ表[拡大]

OMS戯曲賞や岸田國士戯曲賞など、数々の戯曲賞で高い評価を得ている極東退屈道場の林慎一郎。1年ぶりの新作では、都市の居住スペースに注目し、都市を構成する最小単位から都市を捉えていく。

極東退屈道場 #008「ファントム」より。(撮影:清水俊洋)

極東退屈道場 #008「ファントム」より。(撮影:清水俊洋)[拡大]

林は公式サイトにて、作品について「簡単に言うと、極東版の不思議の国、鏡の国のアリスになりました」と説明。さらに「コインロッカーに迷い込んでしまった女性が、その扉が開けられる時まで、ロッカーの中の不思議の街を観光する、という筋書きです。コインロッカーって各居室が独立していますよね。戯曲上では、『モジュール』と名付けているんですけど、それぞれが町の構成要素になっている。それがつながってできた、ツギハギの街を旅していくんです」と構想を語っている。

その“街”については、林の故郷である函館をイメージしていると言い、「どれぐらい暮らしたら自分の街になるんだろうってのが疑問で」「関西に来たのが18歳の時です。こっちに越してきて20年は越えてますから、もう函館より関西にいる方が長くなりました」と振り返る。そのうえで「都市に住む人たちが見ている共通の夢のように、見えたらいいなと。それが、ツギハギになっても出来上がった架空の『故郷』みたいになったら面白いと思っています」と思いを述べている。

兵庫公演は本日11月26日まで。12月9・10日には「ナビロフト×想流私塾 交流企画 Visitors」の参加作品として、初の名古屋公演を行う。

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極東退屈道場 #008「ファントム」

2017年11月24日(金)~26日(日)
兵庫県 AI・HALL

2017年12月9日(土)・10日(日)
愛知県 ナビロフト

作・演出:林慎一郎
出演:小笠原聡、堀井和也、森本研典、大沢めぐみ、原和代、増田美佳

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