舞台は“牢魔”、河瀬直美がプッチーニ「トスカ」でオペラ初演出

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映画作家の河瀬直美が演出を手がけるオペラ「プッチーニ/歌劇『トスカ』」が、10月の新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館公演を皮切りに、東京、石川、富山、沖縄で上演される。

河瀬直美(photo:LESLIE KEE)

河瀬直美(photo:LESLIE KEE)

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河瀬がオペラの演出を手がけるのは今回が初。河瀬は物語の舞台をローマから古代日本のとある集落“牢魔”に読み替え、主人公2人が想定外の悲劇的な死を迎える本作を、“祝祭の1日に起きた悲劇”として描く。指揮は新潟、富山、沖縄公演を大勝秀也が、東京、石川公演を広上淳一が担当する。

河瀬自らが制作する映像と、建築家・重松象平が手がける舞台美術のコラボレーションも見どころのひとつ。河瀬は「創作というものの原点に立ち戻るような感覚の中で初めての事柄に右往左往しながら、それでもかの『希望』に向かって突き進むのである」とコメントを寄せている。

河瀬直美コメント

オペラ演出の経験がないわたしにプッチーニのトスカを演出しないかというお話。ああ、オペラはそれほど自由なのかと畏れ入った。「自由」ほど難しいものはないが、演出依頼の理由はこうだ。「主人公はじめ、主要人物がみんな死んでしまう救いようのない悲劇」そんな異名をもつ本作品に「希望」を与えられる作家だと思うから。大役を仰せつかった。けれど、物怖じしてはいられない。初挑戦に心はたかぶる。そんなこんなでお引き受けしたオペラ演出のお仕事。お仕事とは思えない感情。創作というものの原点に立ち戻るような感覚の中で初めての事柄に右往左往しながら、それでもかの「希望」に向かって突き進むのである。

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全国共同制作プロジェクト「プッチーニ/歌劇『トスカ』」

2017年10月15日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール

2017年10月27日(金)・29日(日)
東京都 東京芸術劇場 コンサートホール

2017年11月8日(水)
石川県 金沢歌劇座

2017年11月12日(日)
富山県 新川文化ホール 大ホール

2017年12月7日(木)
沖縄県 沖縄コンベンションセンター

演出:河瀬直美
指揮:大勝秀也、広上淳一

キャスト

トス香(トスカ):ルイザ・アルブレヒトヴァ
カバラ導師・万里生(カヴァラドッシ):アレクサンドル・バディア
須賀ルピオ(スカルピア):三戸大久
アンジェロッ太(アンジェロッティ):森雅史
堂森(堂守):三浦克次
スポレッ太(スポレッタ):与儀巧
シャル郎(シャルローネ):高橋洋介
看守:原田勇雅
牧童:鳥木雅生

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室田尚子 @naokobuhne

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