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「コメディ・トゥナイト!」亜門が愛之助に「ようこそ、ミュージカルの世界へ」

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左から片岡愛之助、宮本亜門。

左から片岡愛之助、宮本亜門。

「ブロードウェイ・ミュージカル『コメディ・トゥナイト!ローマで起こったおかしな出来事《江戸版》』」の製作発表記者会見が本日1月20日に行われ、主演の片岡愛之助、演出の宮本亜門、松竹の安孫子正副社長が登壇した。

1963年のトニー賞で6部門を受賞したスティーヴン・ソンドハイム作詞・作曲のコメディを、舞台を古代ローマから江戸に移して展開する本作。演出と上演台本は、これまでにソンドハイムのミュージカル「太平洋序曲」「イントゥ・ザ・ウッズ」「スウィーニー・トッド」を手がけている宮本亜門、主人公の丁稚・丁吉役をミュージカル初挑戦の愛之助が務める。

宮本は開口一番、「ようこそ、ミュージカルの世界へ!」と、愛之助を歓迎。「丁吉は喋りっぱなし、歌いっぱなし、踊りっぱなしで非常に調子のいいキャラクター。愛之助さんのノリが舞台を引っ張っていくので、大いに調子に乗ってくださいね!」と愛之助に笑顔を向ける。

また“江戸版”として上演することを、宮本は「ブロードウェイ史上、海外において(既存の作品を)設定を移して上演するのは初めてだと思います」と説明。旧知の仲であるソンドハイムから何度も「“江戸版”にしてみたい」と相談を受けていたエピソードと共に、ようやく実現にこぎつけた経緯を発表した。

続けて、宮本は上演が重ねられているブロードウェイ公演を「これはアメリカ人が作った大パロディ。ローマが舞台ですがギリシャ人が作ったものではありません。アメリカ人が『こんなローマがあったら面白い』と思った要素が、ふんだんに盛り込まれています」と紹介。今回の“江戸版”についても「現代の日本人がリアルな江戸を体現するのではなく、『こんな江戸があったらおかしい』というパロディ精神に富んだものになる」と構想を明らかにした。

音楽にもアレンジは加わるが、ブロードウェイでの公演と同じ構成で展開する。宮本はその理由を「ブロードウェイで何度も上演されたことが頷けるような、計算し尽くされたドタバタ。設定は変えるけれど、このリズム感を絶対に壊さずにいきたいんです」と語り、続けて「正直言って歌は難しい。愛之助さんの歌声はまだ聴いたことがないのですが、評判がとてもいいので楽しみにしています」と主演俳優に華を持たせる。

これを受け、愛之助は恐縮しながら「ソンドハイムさんのお歌は、上がりたいところで下がる……みたいな難しい曲調」とミュージカルナンバーへの率直な印象を明かす。現在は、東京・歌舞伎座で上演中の「壽 初春大歌舞伎」への出演を終えると、2日に一度のペースで歌のレッスンに通っている。「『レ・ミゼラブル』の歌唱指導もされている先生と出会いまして。いろいろ挑戦していきたいと思います」とミュージカルへの意欲を語った。

歌舞伎の技術をミュージカルにどう生かすかと尋ねられると、愛之助はとある先輩の、「歌舞伎は和製ミュージカルだ」という言葉を紹介。「歌舞伎は三味線のリズムに乗ってセリフを言う。この節回しが、言ってみればミュージカルナンバーのようだと。台本に書かれてあることを感情も含めて理解した上で、音程にこだわります。町人なのか武士なのか、役の声の“出どころ”にこだわる。そんな部分がミュージカルにも共通しているのでは」と分析する。

また昨日受け取った台本について、「今、歌舞伎座で死ぬほど喋らせてもらっているので、今あまりやってしまうとね。でも、できるだけ早めに取りかかろうと思っています」と愛之助が述べると、宮本はすかさず「死ぬほどやってもらうことありますよ? 歌も踊りもすごい量あるけど大丈夫ですか? そろそろ覚え始めた方がいいです!」と急かし、会場の笑いを誘った。

公演は、3月4日から28日まで東京・新橋演舞場、4月2日から25日まで大阪・大阪松竹座にて。チケットは、東京公演分が1月25日10:00、大阪公演分が3月5日10:00に発売される。

「ブロードウェイ・ミュージカル『コメディ・トゥナイト!ローマで起こったおかしな出来事《江戸版》』」

2017年3月4日(土)~28日(火)
東京都 新橋演舞場

2017年4月2日(日)~25日(火)
大阪府 大阪松竹座

作曲:スティーヴン・ソンドハイム
演出:宮本亜門
出演:片岡愛之助 / 内博貴 / 平野綾ダイアモンド☆ユカイ、上山竜治(東京公演のみ)、鈴木壮麻(上山とWキャスト) / ルー大柴徳井優松田美由紀高橋ジョージ / 伊藤広祥、後藤光葵、澄人、常住富大、広瀬斗史輝森内翔大、大内慶子、大西絢子、小澤可依、咲良、NAMImonroe、福田あり紗

※ダイアモンド☆ユカイの「☆」は六芒星が正式表記。

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