「忍ミュ」初の旅公演に意欲、海老澤健次「歴代キャストの思い届けたい」

「ミュージカル『忍たま乱太郎』第7弾 再演 ～水軍砦三つ巴の戦い！～」が、明日6月18日に東京・東京ドームシティ シアターGロッソで開幕する。公演に先がけ、本日6月17日に同劇場でゲネプロと囲み取材が行われた。

ゲネプロでは忍術学園6年生たちが夜間訓練へと出かけ、兵庫水軍と出会うところから物語がスタート。そこにドクタケ忍者隊が登場し、忍術学園と兵庫水軍に戦いを挑む。「水軍砦三つ巴の戦い」と題されるように忍術学園、兵庫水軍、ドクタケ忍者隊それぞれにスポットが当たる演出に注目したい。6年生と兵庫水軍によるそれぞれのキャラクターが使用する武器を駆使した殺陣や、圧巻のワイヤーアクションも見どころのひとつ。また本作はマルチエンディングとなっており、6年生、兵庫水軍、ドクタケが日替わりで本編終了後に短いエピソードを上演する。

ゲネプロ後の囲み取材には、6年生を演じた潮江文次郎役の海老澤健次、立花仙蔵役の鐘ヶ江洸、七松小平太役の早乙女じょうじ、中在家長次役の白柏寿大、食満留三郎役の秋沢健太朗、善法寺伊作役の反橋宗一郎に加え、兵庫水軍からは兵庫第三協栄丸役の北村圭吾、蜉蝣役の翁長卓、鬼蜘蛛丸役の杉江優篤、義丸役の薫太、舳丸役の橘龍丸、重役の倉本発が登壇。早乙女は自らが演じる小平太の言葉を借りて「いけどん（いけいけどんどん）でがんばります！」と意気込みを見せる。今回のワイヤーアクションについて反橋が「（橘）龍丸は高所恐怖症だから泣いちゃったんだよな！」と明かすと橘は「だって怖かったんだもん！ 宙づりのまま逆さまになるアクションや、キャットウォーク（劇場の上部にある通路）に上がって芝居をするシーンがあるんですけど、その場面になると膝が震えちゃうんです（笑）」と苦労を語った。

またキャラクターの名前が原作者・尼子騒兵衛の出身地である兵庫・尼崎市の地名に由来していることから、白柏は「尼崎公演では自分の役名がついている土地に行ってみたいですね。『忍ミュ』が始まって以来初の旅公演なのに、なんだか初めてではないような気がして……それこそ生まれ故郷に帰るような気持ちというんでしょうか。生まれ故郷のお客さんに観てもらえるのが今から楽しみです」とコメントした。

最後に海老澤は「初の旅公演、これも歴代キャストの皆さんのおかげだと思います。先輩たちの思いを尼崎と静岡の皆さんにも届けられれば。初演を観た方にもそうでない方にも楽しんでいただける作品になっているので応援よろしくお願いします！」と述べ、鐘ヶ江は「今しかない瞬間をこのメンバーとお客さんと共有できるのがうれしい。演出の菅野さんがいつもおっしゃっている『日本を元気にしていく』という目標のもと、僕たちはこの作品に挑んでいます。『忍ミュ』を観たあとに『よし、がんばろう！』と思っていただけるように舞台上で精一杯生きていきます」と意気込みを語り、取材を終えた。

東京公演は明日6月18日から7月3日まで。のち、7月15日から17日まで尼崎公演が、7月23・24日には静岡公演が行われる。