ロロ「あなたが～」桜並木・花びら・未咲、親子3代を繋ぐ唄の地図の物語

三浦直之率いるロロの「あなたがいなかった頃の物語と、いなくなってからの物語」が、本日5月20日に東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて開幕した。

物語は母・桜並木（西田夏奈子）から唄を仕込まれる娘・花びら（伊東沙保）と、花びらの娘・未咲（望月綾乃）を軸に展開。両者を靴紐が繋げていく。未咲は声しか知らない母の面影を追い、カセットテープに録音された母の唄を頼りに、ブスじいさん（板橋駿谷）とともに交差点へとたどり着く……

出演は板橋駿谷、亀島一徳、篠崎大悟、島田桃子、望月綾乃、森本華とロロのメンバー総勢に加え、伊東沙保、西田夏奈子、サンプルの古屋隆太が客演に加わる。舞台美術は、岸田國士戯曲賞にもノミネートもされた前作の「ハンサムな大悟」から引き続き、青年団の杉山至が手がけた。

本作の見どころについて脚本・演出の三浦は「今回は今までのロロのようなスピード感のあるセリフではなく、聞かせる“間”を意識して言葉そのものにすごくこだわって書いたので、セリフを聞いてもらえると」とコメント。さらに物語の結末に関しても「エピソードを回収していこうというよりは、開いた感じの投げ方にしてるので、自分の中で色々と作り方が変わった作品です」と言い、本作を自身の転機の1つに位置づけた。最後に「“緑唄”とか、言葉が本当にそのままお客さんの中に残って、道になれば」と思いを語った。

ロロ「あなたがいなかった頃の物語と、いなくなってからの物語」は、5月29日まで東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて上演される、