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熱海五郎一座が新橋演舞場のシリーズに、松下由樹と笹本玲奈がゲスト出演

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熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」会見の様子。左から深沢邦之、渡辺正行、春風亭昇太、笹本玲奈、ラサール石井、松下由樹、小倉久寛、三宅裕司、東貴博。

熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」会見の様子。左から深沢邦之、渡辺正行、春風亭昇太、笹本玲奈、ラサール石井、松下由樹、小倉久寛、三宅裕司、東貴博。

“東京の笑い”を継承すべく、“軽演劇”にこだわって活動する熱海五郎一座が、新作「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」を、6月3日から27日まで、東京・新橋演舞場にて上演する。その製作記者発表が本日3月2日に行われた。

熱海五郎一座は、伊東四朗を座長とする2004年旗揚げの「伊東四朗一座」をもとに、伊東がどうしても参加できない場合に、三宅裕司が座長として公演する際の劇団名。2006年に旗揚げされ、2014年に東京・新橋演舞場に進出した。同劇場で3度目の公演となる今回は、ゲストに松下由樹、笹本玲奈を迎える。

舞台はリゾート地にある老舗高級旅館「ふじみ楼」。閑散としたその宿に住み込み希望の女性がやってきて、仲居として働き始める。一方、その旅館の隣には神奈川県知事の息がかかったリゾートホテルが建っている。ある日、そのホテルの不祥事が週刊誌にすっぱ抜かれてしまい……。

座長の三宅裕司は「前回、前々回は“新橋演舞場進出”と銘打たせていただきましたが、今回から晴れて“新橋演舞場シリーズ”となりました。2014年に演舞場に進出したときから、それぞれの持ちネタ、ルーティンギャグはやめようということにしたんです、が、もし万が一、今年の公演でリーダー(渡辺)がまたコーラを飲んでいたり、石井さんが若い嫁をもらったネタをまた振られたりしていたら、そのシーンの稽古は相当つまらなかったんだなあと思ってください(笑)」とコメント。すると春風亭昇太がすかさず「そんなプレッシャー、今いります?」とツッコみ、会場は笑いに包まれた。さらに今回のゲストについて三宅は「ある番組でお2人と一緒にコントをやりまして。(松下)由樹ちゃんは15歳のころから知ってますが、シリアスからコントまできっちりやる人。その落差がやっぱりすごかったので、ぜひにとお願いしました。また熱海五郎一座はエンターテインメントの要素もありますので、歌とダンスもレベルの高いものがやりたい、ということで(笹本)玲奈ちゃんの登場です。その番組で彼女には鬼教官役としてコントをやってもらったのですが、普段との落差が彼女もまた大きかった。そういった“落差”の部分で、お2人に今回声をかけさせてもらったんです」と説明した。

今年1月に還暦を迎えた渡辺正行は、「ここぞというときにと思って、還暦祝いに娘からもらったアルマーニの赤いパンツを履いてきました!」と発言。さらに家族の還暦パーティの場に、三宅から生まれ年である1956年製のワインと花束が届いたエピソードを披露し「なんて素晴らしい方なんだろうと改めて感じまして、絶対についていこうと。今回の芝居も必ずや面白い舞台になると思います!」と意気込みを語った。

今回神奈川県知事役を務めるラサール石井は、「現在の神奈川県知事である黒岩祐治は、早稲田大学時代、ミュージカル研究会の後輩だったんです。なので、彼にいろいろ聞きながら役作りの参考にしようかと(笑)。ただ先日ポスター撮影した印象では、どう見ても悪そうな政治家のようでしたので、本番までに違うところの知事に変わっているかも」と笑いを誘う。

さらに「うっとうしい梅雨の時期にからっとした笑いをお届けしたいです」と小倉が発言すると「梅雨の話いつもするよね」と三宅が鋭くツッコみ、小倉がタジタジになる場面も。昇太は、かつてレポーターとして「ピーターパン」に大抜擢されたばかりの笹本玲奈を取材したことがあると言い、「その時は背も小さくて、すごく子供という印象だったのに、今日お会いしたらすごく素敵な女性になっていて……!」と驚きを語った。東貴博は「“軽演劇”の地である浅草で、親父が座長として出演した舞台を観たときの衝撃は、今でも忘れられないものがあります(笑)。そんな浅草の“軽演劇”を継承する熱海五郎一座の座員として新橋演舞場に出演することができる喜びを、今回も噛み締めています」と真摯に語った。東とWキャストの深沢邦之は、「昨年は妻が舞台を観に来てくれなくて」と暴露。「まあ妻の今年の動向はわかりませんが(笑)、熱海五郎一座の芝居は笑いの中にも涙があるのがすごいなと思っているので、今回もがんばります」と語った。

ゲストの松下由樹は「もし熱海五郎一座から声を掛けていただいたら絶対に出演したいと思っていたんです」と笑顔で語り、「本番では、三宅さんに褒めていただいた“振り幅”を思い切り発揮できるようにがんばりたい」と意気込む。もう1人のゲストである笹本は、「デビューして18年、これまで、舞台の上で命を落としたり失恋したり愛する人が亡くなったり……悲劇にばかり出演してきたので、コメディに出演できるのはうれしいです。三宅さんにぜひ、しばいて……しごいて……しばいて……しご……?」と締めの言葉に窮すると、三宅から「しばいてどうするの!」、渡辺から「もうすでに面白いよ!」とツッコミが入り、笹本は赤面しながら「コメディエンヌになれるよう、がんばります!」と結んだ。

熱海五郎一座 熱闘老舗旅館「ヒミツの仲居と曲者たち」

2016年6月3日(金)~27日(月)
東京都 新橋演舞場

作:吉高寿男
構成・演出・出演:三宅裕司
出演:渡辺正行ラサール石井小倉久寛春風亭昇太東貴博 / 深沢邦之(交互出演)、松下由樹、笹本玲奈

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