androp、お台場を光で彩ったツアーファイナル大盛況

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andropの全国ツアー「one-man live tour "angstrom 0.5 pm"」の追加公演が、11月2日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで開催された。

androp「one-man live tour "angstrom 0.5 pm"」ツアーファイナルの模様。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

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当日は多種多様なライティングがandropのステージを彩った。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

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ほぼ全ての公演がソールドアウトとなった今回のandropワンマンツアー。ファイナル公演にもたくさんのオーディエンスが集結しフロアを埋め尽くした。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

ほぼ全ての公演がソールドアウトとなった今回のandropワンマンツアー。ファイナル公演にもたくさんのオーディエンスが集結しフロアを埋め尽くした。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER]) [拡大]

「MirrorDance」のリズムに合わせてフラッシュライトが明滅する中、andropの4人は大歓声に迎えられながらステージに登場。彼らはそのリズムに音を重ね、ツアーファイナルとなるこの日のライブをスタートさせた。続けて疾走感あふれる「AM0:40」、佐藤拓也(G, Key)のギターリフに歓声が上がった「Bell」とアップテンポなナンバーが投下され、ライブは序盤から大きな盛り上がりを見せる。内澤崇仁(Vo, G)が「今日は俺らのファイナルです! 最高のライブにしましょう。最後までよろしく!」と呼びかけると、バンドは「Glider」のスピーディなイントロでフロアの熱気を上昇させた。

「すごい人ですね。体調悪い人いませんか?(ピースサインをする観客に向けて)その2は大丈夫な2?」という内澤の独特な語り口で場が和んだあと、4人はエレクトロニックなサウンドの「Q.E.D.」、変拍子で複雑な展開を持つ「Colorful」を披露。先程までとは異なり、場内の空気が張り詰めていく。続く「Amanojaku」では前田恭介(B)のアグレッシブなベースが躍動的なリズムを作り出し、オーディエンスを沸き立たせた。さらに彼らは初期の名曲「Nam(a)e」、2月に発売されたシングル曲「You」をプレイし、新旧織り交ぜたセットリストでファンを魅了した。

そして「昔からある、大切な曲です」と告げられて始まったのは音源化されていない「Hana」。ステージの背景に4人のシルエットが浮かび上がるという印象的な演出の中で、内澤は優しげなミドルナンバーを切々と歌い上げる。観客は耳をすますようにじっと聴き入り、曲が終わると彼らに温かい拍手を浴びせた。会場を覆ったゆったりとした空気は、続く「Merrow」でさらに厚みを増していく。そこに「Traveler」のさわやかな風が送り込まれたのち、「みんなまだまだ元気ありますか! 嫌なことがあったら『Boohoo』って叫んでくれ!」という内澤の呼びかけからライブは終盤に突入。開放感のある「Roots」では手拍子が沸き起こり、「Pray」では間奏のコーラス部分の大合唱が会場を揺らす。「Train」では伊藤彬彦(Dr)の高速ドラムに急き立てられるように、オーディエンスは興奮した様子でジャンプを繰り返した。

アッパーチューンの連投を経て、内澤は今回のツアーのテーマが「光」であるということ、照明だけでなく音響や演奏で光を表現していたことを語り出す。彼は「みんながキラキラしてて、僕らが光の力をもらっているような感じがします」と話し、集まった観客に感謝の気持ちを伝えた。そこからスリリングに展開する「Bright Siren」、浮遊感に満ちた「World.Words.Lights.」とクライマックスを彩る楽曲が鳴らされると、会場は感動的なムードに包まれていく。そして「World.Words.Lights.」が終わった瞬間に緑色のレーザービームがandropのバンドロゴを暗闇に映し出し、本編は圧巻のラストを迎えた。

アンコールの拍手に応えて再登場した彼らが満員のオーディエンスに届けたのは「Meme」と「Waltz」。「Waltz」では真っ暗なステージの背景に小さな発光体が浮かび上がり、星空を思わせる演出がなされる。彼らはギターの音色と穏やかなボーカルで静かにライブを締めくくり、丁寧にお辞儀をしながらステージを後にした。しかしアンコールが終わっても、観客からの拍手は鳴り止まない。4人がそれに呼び戻されるように再び姿を現すと、フロアには歓声と喝采が上がった。「もう1曲やっていいですか? 最後に本当にありがとうという気持ちを音楽で伝えます!」という内澤の言葉から、彼らはもう一度「MirrorDance」を渾身の力を込めて披露。場内には最初よりも大きなハンドクラップが響き、フロア後方まで観客の拳の波が広がった。そうして約2時間強にわたるライブは高潮の中終了。4人は手をつないで大きく一礼し、大盛況のうちにツアーの幕を下ろした。

androp「one-man live tour "angstrom 0.5 pm"」2012年11月2日セットリスト

01. MirrorDance
02. AM0:40
03. Bell
04. Glider
05. ShowWindow
06. Q.E.D.
07. Colorful
08. Amanojaku
09. Nam(a)e
10. You
11. Hana
12. Merrow
13. Traveler
14. Boohoo
15. Roots
16. Pray
17. Train
18. Bright Siren
19. World.Words.Lights.
<アンコール>
20. Meme
21. Waltz
<ダブルアンコール>
22. MirrorDance

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