「Konoma」は、「日本人の音楽家として、アフリカ系アメリカ人の音楽を単に借用することなくどう敬意を払えるのか?」という問いの探究により形作られたという作品。幼少期からこの葛藤の中で生きてきた岡田は、ブルース、ジャズ、ファンクのレコードに惹かれて育ちながらも、そこに刻まれた歴史の重みに直面し、日本人として日本に生まれ育った自分自身の起源、そしてそれらの音楽との接点について考えを巡らせてきた。
そんな彼に道を示したのが、シースター・ゲイツの展示で知った「アフロ民藝」。ゲイツは、ブラック・アートの美学と日本の民藝運動を結び付け、いずれも“抵抗”の精神に根ざした文化であることを示した。「Black is Beautiful」という言葉が人種差別への抵抗を象徴したように、民藝運動もまた、産業化によって消えゆく日常の美を守るために生まれた。この2つの精神の共鳴が、岡田にとっての「Konoma」の羅針盤となったという。
岡田拓郎「Konoma」収録曲
01. Mahidere Birhan
02. Sunrise
03. Nefertite
04. Galaxy
05. November Owens Valley
06. Portrait of Yanagi
07. Love
08. Acute Angle Black Button
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