「KIINA’S LAND」に込めた思い
2023年に約1年8カ月の休養を経て復帰し、2024年は復活コンサートを皮切りに劇場公演、ディナーショー、「NHK紅白歌合戦」出場など精力的な活動を展開してきた氷川。デビュー26年目となる2025年のツアーは「KIINA’S LAND」と題され、氷川が“歌いたい歌、見せたい世界”をジャンルにとらわれず表現する内容となっている。
なお、ツアータイトル「KIINA’S LAND」は、新設されたファンクラブと同じ名称で氷川自身がネーミング。この名称に込めた思いについて、氷川はコンサート前のインタビューで「コロナ禍もそうでしたけど自然災害も多くて、どうしても気持ちが悲しくなってしまうことが多い世の中じゃないですか。SNSで心ない言葉を投げつけられて傷つく人も最近は多いです。そんな中で、私のコンサートに来ていただいた人がワクワクできて、気持ちが前向きになって、明日からまた生きてこうって思える、まるでディズニーランドのような、そんな『場所』を作りたいと思ってこのネーミングにしました」と語っている。
演歌をやめた覚えない
会場には1500人のファンが集まり、開演前から「きよしー!」という声援とともにペンライトが揺れる。オープニングナンバーは「龍翔鳳舞」。黄金色の衣装に身を包んだ氷川がスケール感のあるサウンドに乗せて登場し、観客を一気に引き込んだ。「きよしのズンドコ節」では客席とコール&レスポンスを楽しみ、「大井追っかけ音次郎」など演歌の人気曲も多数披露された。
MCでは「このツアーは氷川きよし+KIINA.の世界を、一人の人間のドラマとして楽しんでもらいたい」と語った氷川。トーク中には「演歌をやめたなんて言われてるみたいだけど、やめた覚えない(笑)」と不本意な噂を一蹴するひと幕も。また「誰一人置いてけぼりにしないコンサートにします」と宣言した際には、客席からは大きな拍手が送られた。
氷川は漁師風の衣装で「絆丸」と名付けられた船に乗って登場するなど、公演中さまざまな演出を展開。3階席のファンの1人の座席に「遠い席ですが心はつながっています」と書かれた手紙を座席に忍ばせる粋なサプライズでは、多くの観客を感激させた。
激しく交錯する照明の中で
終盤には、氷川きよし with t.komuro名義で配信リリースされた「Party of Monsters」を披露。激しく交錯する照明の中でこのラップ調の楽曲をダンスとともにパフォーマンスして会場のボルテージを一気に高め、最後は「限界突破×サバイバー」で本編を締めくくった。
アンコールでは、氷川が白の燕尾服姿で登場。自ら作詞し、木根尚登(TM NETWORK)が作曲を手がけた「WALK」を披露したのち、「もう少し一緒に楽しみましょう」と呼びかけながら「Party of Monsters」の振付を観客にレクチャーし、ファンとともにフィナーレまで駆け抜けた。
「KIYOSHI HIKAWA+KIINA. Concert Tour 2025 ~KIINA’S LAND~」は全国12都市で27公演開催。11月24日の大阪・フェスティバルホール公演でフィナーレを迎える。
氷川きよし インタビューより
「KIINA’S LAND」という名称について
コロナ禍もそうでしたけど自然災害も多くて、どうしても気持ちが悲しくなってしまうことが多い世の中じゃないですか。SNSで心ない言葉を投げつけられて傷つく人も最近は多いです。そんな中で、私のコンサートに来ていただいた人がワクワクできて、気持ちが前向きになって、明日からまた生きてこうって思える、まるでディズニーランドのような、そんな『場所』を作りたいと思ってこのネーミングにしました。新しいファンクラブも、今年最初のコンサートツアーのタイトルも「KIINA’S LAND」です。色々な世界観の歌があって、色々な衣装を着て、キラキラしていて、みなさんもそれから私自身もワクワクできる大切な「場所」にしていきます。みなさんとの絆が生まれ、絆を大切にしていくファンクラブもコンサートも、私にとってかけがえのない「場所」です。
Lico🦋🦋Kiina @riko_kii0906
”会場には1500人のファンが集まり、開演前から「きよしー!」という声援とともにペンライトが揺れる。”
いやいや、ここは「キイナー!」でしたよ。聞こえる範囲みんな。KIINA’S LANDですもん。現場からは以上です。
#氷川きよし #KIINA. https://t.co/xg5trT8lFu