TenTwenty自主企画でChilli Beans.と対バン、「lemonade」カバーでも沸かせた一夜

17

1141

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 215 916
  • 10 シェア

TenTwentyの自主企画イベント「Eleven Back vol.3」が4月17日に大阪・GORILLA HALL OSAKA、4月23日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催された。

TenTwenty(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

TenTwenty(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

大きなサイズで見る(全12件)

3月19日に初のEP「Border=Border」をリリースし、同じタイミングでバンド名の表記を「XIIX」から変更したTenTwenty。約1年ぶりとなった今回の自主企画では、大阪公演にiri、東京公演にChilli Beans.を迎え、集まったオーディエンスを盛り上げた。この記事では東京公演の模様をレポートする。

Chilli Beans.

Chilli Beans.(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

Chilli Beans.(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

最初にステージに立ったChilli Beans.のライブは「aaa」のさわやかなサウンドで幕開け。心地よさそうに体を揺らす満員のフロアに向け、Moto(Vo)は笑顔で「最後まで一緒に楽しんでいってください!」と呼びかける。ステージを跳ね回りながら歌うMotoの姿に引っ張られるようにオーディエンスの腕が上がった「rose feat. Vaundy」、Maika(B, Vo)の力強いベースプレイとLily(G, Vo)の華やかなギターソロが炸裂した「See C Love」と、多彩な楽曲を通じてChilli Beans.の強固なバンドサウンドが披露されていった。

Chilli Beans.(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

Chilli Beans.(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

妖艶なムードを演出する赤いライトに照らされたMotoが切ないハイトーンを響かせた「doll」、一転してパワフルなボーカルと演奏でフロアを圧倒した「Raise」のあとは、代表曲「lemonade」へ。サイドステップを踏みながら3人が鳴らすポップなサウンドが場内にきらめきをもたらした。曲が終わると3人を代表し、Maikaが今回の「Eleven Back」出演への感謝を述べる。TenTwentyとChilli Beans.は昨年行われたスピッツの主催イベント「豊洲サンセット」で競演した間柄。Maikaは「優しいお兄さんのお二人に呼んでいただけてうれしいです!」と再びの競演を喜んだ。

後半では4月30日にリリースされる新曲「tragedy」やキラーチューン「シェキララ」などを披露し、場内の熱気を再び高めたChilli Beans.。ラストは「you n me」の軽快なアンサンブルを届け、TenTwentyへとバトンをつないだ。

TenTwenty

TenTwenty(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

TenTwenty(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

この日のTenTwentyのステージはサポートメンバーに堀正輝(Dr)、山本健太(Key)を迎えた4人体制。山本が奏でる流麗なピアノイントロから「スプレー」さらに「Stay Mellow」をしっとりと披露し、「シトラス」「ユースレス・シンフォニー」といった楽曲では観客のハンドクラップやシンガロングを巻き起こして一体感を高めた。斎藤宏介(Vo, G)は「XIIX改めTenTwentyです!」とファンに挨拶。「今までもそうだったけど、それ以上に攻めたTenTwentyを見せたいです。まずは今日の全力、最高のものを見てください」と決意を表した。

斎藤宏介(Vo, G / TenTwenty)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

斎藤宏介(Vo, G / TenTwenty)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

そんな言葉を体現した「LIFE IS MUSIC!!!!!」の途中、TenTwentyはChilli Beans.が先程演奏した「lemonade」のカバーを交えて双方のファンを沸かせる。“本家”同様に斎藤と須藤優(B)も軽快なステップを披露。さらに後半では「LIFE IS MUSIC!!!!!」と「lemonade」をマッシュアップしたアレンジも聴かせ、フロアをますます熱狂させた。中盤のMCでChilli Beans.のライブの感想を斎藤から尋ねられた須藤が「めちゃくちゃカッコいいしかわいいし、人を虜にする魅力がある」と評すると、斎藤も「3人がずっと独自の最強感を持っていて。僕らもライブを観てすごく刺激を受けました」と、直前のステージを絶賛した。

その後斎藤は最新EP「Border=Border」について「新作を出すたびに『これ以上はできない』と言っているけど、次はまたそれを超えるんだろうなと。とりあえずは現在のマックスです」と自信を見せ、その中から「ライブをイメージして作った」という新曲「きみは幽霊」を披露。序盤の歌詞の「ここに座すは二人の男」はこの日のライブに合わせて「四人の男」に変えて歌い、観客を喜ばせた。この季節にぴったりな「うらら」、斎藤と須藤、堀、山本が華麗なソロ回しを繰り広げた「Answer5」といったアッパーチューンを連投したあとは、EPのタイトル曲「Border=Border」をアグレッシブにパフォーマンス。ラストは「煌めき」の温かなアンサンブルで締めくくった。

須藤優(B / TenTwenty)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

須藤優(B / TenTwenty)(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])[拡大]

アンコールに応え、先に1人でステージに現れた須藤は「今日、1つだけ失敗したなと……全身緑なんだよね(笑)。ベースも緑で」と自らの出で立ちを顧みる。あとから加わった斎藤が「背景がグリーンバックじゃなくてよかったね(笑)」と話しかける中、ステージの照明もグリーンに切り替わってフロアを和ませた。そして2人は6月にスタートするEPのリリースツアー「It's Magic!!」への意気込みを語りつつ、「次にお会いできるまでの約束」という思いを込めた収録曲「So Many Stars」を演奏。荘厳な音像で「Eleven Back vol.3」の幕を閉じた。

ワンマンツアー「It's Magic!!」は6月14日に宮城・仙台PITでスタート。7月16日と17日の東京・恵比寿ザ・ガーデンホールまで、全国7会場8公演が行われる。

この記事の画像(全12件)

セットリスト

「Eleven Back vol.3」2025年4月23日 EX THEATER ROPPONGI

Chilli Beans.

01. aaa
02. rose feat. Vaundy
03. See C Love
04. Hello bad boy
05. doll
06. Raise
07. lemonade
08. Mum
09. tragedy
10. シェキララ
11. you n me

TenTwenty

01. スプレー
02. Stay Mellow
03. シトラス
04. ユースレス・シンフォニー
05. LIFE IS MUSIC!!!!!
06. フラッシュバック
07. まばたきの途中
08. きみは幽霊
09. うらら
10. Answer5
11. あれ
12. Border=Border
13. 煌めき
<アンコール>
14. So Many Stars

特集記事

読者の反応

Chilli Beans. @chillibeans_mc

音楽ナタリー @natalie_mu にて
4/23(水) TenTwenty presents
「Eleven Back vol.3」@TenTwentyinfo
ライブレポートが公開✍🏻

当日の写真やライブの雰囲気を
ぜひご覧ください🍋

🔗ライブレポートはこちら
https://t.co/vNXU985Vhy https://t.co/sj2EOgfjxd

コメントを読む(17件)

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 TenTwenty / Chilli Beans. の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。