サバシスター主催「サバフェス」大成功!スケートパークに音楽が鳴り響いた熱い1日

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サバシスターが4月20日に東京・ムラサキパーク立川立飛、TACHIHI BEACHで音楽フェス「サバフェス vol.3」を開催。2ステージ制で全9組が出演し、大勢の来場者でにぎわった。

サバシスターのライブの様子。

サバシスターのライブの様子。

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3度目の「サバフェス」

「サバフェス vol.3」エントランス

「サバフェス vol.3」エントランス[拡大]

「サバフェス vol.3」は2023年から続くサバシスター主催の音楽フェス。これまでは“サバの日”にちなんだ3月8日に東京・下北沢SHELTER、東京・WWWで実施されたが、3回目にして一気に規模を拡大して行われることとなった。

「サバフェス vol.3」PARK STARGE

「サバフェス vol.3」PARK STARGE[拡大]

「サバフェス vol.3」BEACH STARGE

「サバフェス vol.3」BEACH STARGE[拡大]

メインとなるPARK STAGEはスケートパークの特設ライブスペースで、フロアはバンクなどのセクションがそのままある状態。フロア中央にある山のようなピラミッドバンクはキッズゾーンとして活用された。特設ステージとは言え、照明は施設の照明があるのみの状態で、普段のスケートパークの雰囲気を保ったままで、「サバフェス」は開かれた。またBEACH STAGEはBBQスペース付近の飲食エリアにあり、休憩中の人もライブを楽しんだ。

ジ・エンプティ

ハルモトヒナ(Vo / ジ・エンプティ)

ハルモトヒナ(Vo / ジ・エンプティ)[拡大]

福岡・久留米出身にしてサバシスターの親友であるジ・エンプティが、PARK STAGEのトップバッターを飾った。ハルモトヒナ(Vo)は観客の渦に飛び込み、「ひとつになろう!」と呼びかけ、胸を焦がすような思いに満ちたMCと熱い青春ロックチューンの数々でフロアを沸かせた。家族連れも多い中、ハルモトは子供たちに「ちびっ子たち! 大きくなったら一緒にやろうな!」とフロアに発生したウォールオブデスを指差し、笑顔で激励。「笑っておくれよ」ではサバシスターのなち(Vo, G)とるみなす(G, Cho)がステージに乱入し、ツーステップを踏んだ。

ジ・エンプティ セットリスト

ジ・エンプティ

ジ・エンプティ[拡大]

01. おやすみレイディ
02. さよなら涙
03. MY SWEETIE
04. テイクミーアウト
05. 笑っておくれよ
06. Sunday morning
07. ウルトラロマンティック
08. 革命

健やかなる子ら

健やかなる子ら

健やかなる子ら[拡大]

吉祥寺発の5人組ロックバンド・健やかなる子らは、初回に続き2度目の「サバフェス」出演。曲によりメインボーカルが変わるパート編成や、サビでのシンガロングで、激しくもキャッチーな楽曲を畳みかけ、観客の拳を突き上げる。仲間について歌う「フラクタル・サマー・シーケンス」をサバシスターに捧げ、ハヤシネオ(Vo, G)は「サバシスターと出会った下北沢のライブハウス、客は5人くらいだった」と振り返り、「無駄なことなんて1つもなかった!」と熱く語る。全身全霊の爆音と感情ほとばしるパフォーマンスでフロアを圧倒。彼らはサバシスターへの感謝を何度も口にし、「ポエトリージャンキー」でライブを締めくくった。

健やかなる子ら セットリスト

健やかなる子ら

健やかなる子ら[拡大]

01. 夏の跡
02. bright moon, breeze
03. グッド・ボーイズ・ライカ・エンジェル
04. フラクタル・サマー・シーケンス
05. 僕らは花瓶のようなもので
06. 数学科準備室と田園
07. intro II
08. 理不尽、そう言う他ないある夜について
09. 西の飛行船
10. 期待しない様ら
11. ポエトリージャンキー

松本大(Enfants)

松本大(Enfants)

松本大(Enfants)[拡大]

BEACH STAGEにアコースティックギターを抱えてやってきた松本大は、「サバシスターのごうけ(Dr)の熱い気持ちによって呼ばれました。今日はごうけのリクエスト曲だけで構成します」と、ごうけに捧げるライブを展開。松本は現在Enfantsで活動しているが、LAMP IN TERRENの「ボイド」「林檎の理」なども披露するレアな弾き語りライブを展開した。

松本大(Enfants)セットリスト

松本大(Enfants)のライブの様子。

松本大(Enfants)のライブの様子。[拡大]

01. デッドエンド
02. ボイド
03. 林檎の理
04. innocence
05. R.I.P.
06. Play

カネヨリマサル

カネヨリマサル

カネヨリマサル[拡大]

カネヨリマサルは、ちとせみな(Vo, G)の「サバシスターの大切な日に、大切な時間をもらいました」という言葉から、まず「君の恋人になれますように」を届け、切なく甘酸っぱいサウンドで会場を包む。いしはらめい(B, Cho)の「自分たちらしく、愛を込めて最後まで!」との言葉から「春」へ。切なさあふれる楽曲にライブならではの熱量が乗ることで一体感が生まれ、よりエモーショナルな空気が広がる。ちとせは「サバシスターがくれたステージ、ええやんと思わせたい」とエネルギッシュに思いを届けつつ、「サバシスターはかわいいけど、ステージだとロックだし、ブレない芯がある」と称賛。「音楽は届く」と信じ、さまざまな悔しさや葛藤をも超える音楽への愛を叫んだ。

カネヨリマサル セットリスト

もりもとさな(Dr, Cho / カネヨリマサル)

もりもとさな(Dr, Cho / カネヨリマサル)[拡大]

01. 君の恋人になれますように
02. はしる、夜
03. 春
04. ラクダ
05. ハッピーニューデイ
06. ガールズユースとディサポイントメント

てんぷらDJあげまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK、Alaska Jam)

てんぷらDJあげまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK、Alaska Jam)

てんぷらDJあげまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK、Alaska Jam)[拡大]

続いてBEACH STAGEに登場したのは、“ギターDJ”的なスタイルで大型フェスにも多数出演する、てんぷらDJあげまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK、Alaska Jam)。「せっかくのサバシスターのフェスということで」という彼の考えから、サバシスターの「覚悟を決めろ!」などの音源を流しながら、即興でギターを演奏。“パフォーマンスよりMCに重きを置く”というスタイルながら、テクニカルなプレイやアレンジが光った。

てんぷらDJあげまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK、Alaska Jam)セットリスト

てんぷらDJあげまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK、Alaska Jam)のライブの様子。

てんぷらDJあげまさ a.k.a. 小野武正(KEYTALK、Alaska Jam)のライブの様子。[拡大]

01. 覚悟を決めろ! / サバシスター
02. GO!!! / FLOW
03. UNITY / Wienners
04. Funny Bunny / the pillows
05. 言葉より大切なもの / 嵐
06. ナンバーブレイン / KEYTALK
07. スケボー泥棒! / サバシスター

Dizzy Sunfist

Dizzy Sunfist

Dizzy Sunfist[拡大]

“大阪生まれ、ハイスタ育ち”のメロディックパンクバンド・Dizzy Sunfistは、「サバシスターの姉貴分! Dizzy Sunfistです!」というあやぺた(Vo, G)の挨拶から、「No Answer」「So Beautiful」を立て続けに演奏。疾走感のあるビートでオーディエンスの感情を爆発させる。キャリア15年のベテランが見せるパフォーマンスは、衝動的かつ軽やかなパッションを帯びつつもどっしりとした貫禄が漂う。「お前らパンクロックできんのか! 全員まとめてかかってこい!」というあやぺたの煽りに、オーディエンスは雄叫びを上げ、次々にダイブしていく。さらに彼女たちは「最年長、ナメんなよ!」「ここをライブハウスに変えにきたぞ!」といった言葉もありつつ、肉弾戦を展開。またライブ終盤にはフロアのキッズゾーンの中心にオーディエンスがぐるぐると踊り回るといった、まさにお祭り騒ぎの盛り上がりが生まれた。

Dizzy Sunfist セットリスト

Dizzy Sunfist

Dizzy Sunfist[拡大]

01. No Answer
02. So Beautiful
03. Andy
04. Someday
05. Punk Rock Princess
06. そばにいてよ
07. Tonight, Tonight, Tonight
08. The Dream Is Not Dead
09. FIST BUMP

古舘佑太郎

古舘佑太郎

古舘佑太郎[拡大]

BEACH STAGEの古舘佑太郎は、サバシスターが結成して間もない頃に東京・新宿LOFTで対バンをしたという。「モニターで観てただけでも衝撃を受けて、声をかけて仲よくなりました」と振り返り、なちの相談相手にもなっていたそうだ。そんななちからのリクエストで、古舘は「トマトキャンディ」を披露したほか、The SALOVERS「ニーチェに聞く」や、The 2の「蛙鳴蝉噪」などを弾き語った。なおMCでは3月に刊行したエッセイ「カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記」の話題も。物販用に本書を20冊以上持ってきたが、予想以上に運搬が大変だったことに触れ、「本って重いんですね」と話した。

古舘佑太郎 セットリスト

古舘佑太郎のライブの様子。

古舘佑太郎のライブの様子。[拡大]

01. la la la le lu le lo
02. トマトキャンディ
03. ニーチェに聞く
04. 夏の夜
05. 土砂降りの雨が降った街
06. People get ready
07. 蛙鳴蝉噪
08. My favorite Things

Maki

山本響(B, Vo / Maki)

山本響(B, Vo / Maki)[拡大]

リハーサルから熱狂を生んだMakiは、山本響(B, Vo)が「好き勝手やって帰るんで!」と宣言。サバシスターの明るいイメージにちなんで、1曲目に「Lucky」を選んだ彼らだが、2曲目「ストレンジ」から臨戦態勢に入った。ダイバーがとめどなくステージに押し寄せ、「シモツキ」では山本が「ライブハウスのカルチャーを作りに、サバシスターと来た!」と叫び、「ここで待ってる」の合唱を誘発。ライブを楽しむ子供たちに「大きくなったらバンドやろうぜ!」と呼びかけ、「大人も子供もずっとワクワクしてるだろ!」と熱弁する。エッジの効いたメッセージが込められたナンバー「Rercord Dogs」を披露。「サバシスターは仲間。夢中なやつと歩きたい。みんなロック好きか! サバシスター好きか!」と山本が叫ぶ。そんな熱い思いとともにバンドは、「平凡の愛し方」「こころ」で圧倒的な熱狂を生んだ。

Maki セットリスト

Maki

Maki[拡大]

01. Lucky
02. ストレンジ
03. シモツキ
04. 斜陽
05. see you later
06. Record Dogs
07. 平凡の愛し方
08. こころ

サバシスター

なち(Vo, G / サバシスター)

なち(Vo, G / サバシスター)[拡大]

サバシスターのライブの様子。

サバシスターのライブの様子。[拡大]

18:10を過ぎ、主催者であるサバシスターが大歓声に迎えられて登場。ごうけのドラムをきっかけにバンドが一斉に音を鳴らし、なちの「新曲やります!」から「My girlfriend is PIZZA OF DEATH」でOi!コールが巻き起こる。1曲目と対になる新曲「My girlfriend is PIZZA OF DEATH II」が続けて披露されると、スカパンクのリズムに合わせてツーステップで盛り上がった。

るみなす(G, Cho / サバシスター)

るみなす(G, Cho / サバシスター)[拡大]

ごうけ(Dr, Cho / サバシスター)

ごうけ(Dr, Cho / サバシスター)[拡大]

「スケボー泥棒」がスケートパークで演奏されたあと、なちは「準備してきた実感が湧いた」と語り、「今日は大好きなお姉ちゃんみたいな、お兄ちゃんみたいな、幼馴染みたいな、ライバルみたいな人たちが出てくれました。最後にもう少し、サバシスターを楽しんでいってください!」と呼びかける。「ポテサラ」「22」「ミュージック・プリズナー」で疾走するビートに乗って、軽やかなメロディが響く。「覚悟を決めろ!」では急成長したバンドのこれまでの努力が結実したことがわかる、熱狂的なフロアの盛り上がりが生まれ、初期ナンバー「タイムセール逃してくれ」で本編が締めくくられた。

サバシスター

サバシスター[拡大]

アンコールではまず、るみなすが「たくさんの人のおかげ」と感謝。なちは「『サバフェス』は3月8日に何かできたらいいよねって思いから始まり、3回目でこんな大きなフェスになりました。みんなの愛と力で成り立っている」と語り、「私たちは音楽が好きな仲間と、みんなと遊びたいだけ。これからもまっすぐなサバシスターを見てください」と訴えた。2025年年始のテレビCMで話題となった「ハッピーなんて」や、名刺代わりの定番曲「サバシスター's THEME」で熱狂を生み出し、ラストに「サバカン」を演奏。3度目の「サバフェス」を華々しい大団円へと導いた。

サバシスター セットリスト

01. My girlfriend is PIZZA OF DEATH
02. My girlfriend is PIZZA OF DEATH II
03. ナイスなガール
04. スケボー泥棒
05. ポテサラ
06. 22
07. ミュージック・プリズナー
08. 覚悟を決めろ!
09. タイムセール逃してくれ
<アンコール>
10. ハッピーなんて
11. サバシスター's THEME
12. サバカン

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この記事の画像(全31件)

撮影:齋藤タカヒロ、イノコシゼンタ

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サバフェス @sabafesofficial

🐟サバフェス vol.3🐟

4/20「サバフェス vol.3」のライブレポートが公開されました🛹

全ステージのレポートを掲載いただいてます❤️‍🔥再び余韻ひたひたです

ぜひご覧ください👀⭐️
https://t.co/OsbVZ6INgj https://t.co/C1cRORUfI8

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