半崎美子が東京国際フォーラムで5000人を前に感涙、2月にテレビ放送決定

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半崎美子が、9月6日にリリースしたシングル「明日を拓こう」の発売記念ライブ「北海道からどんぶらこ~海越え国越え明日越えて~」を11月4日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催。5000人の観客を魅了した。

東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(C)2018 Ichiro Kawashima

東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(C)2018 Ichiro Kawashima

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この日のライブはストーリー仕立てで行われ、大会場を存分に活かした映像演出により、映画を観ているような迫力のある公演となった。開演後にスクリーンに上映されたオープニングムービーは、「明日を拓こう」のジャケットに写っている牛乳瓶がメッセージボトルとなって、半崎の出身地・北海道から東京、そしてはるか海を渡ってインドネシアや台湾などを旅するというもの。1曲目「稲穂」を半崎がアカペラで歌い始めると、スクリーンには大きな稲穂が揺らぎ、茜色に染められていく。

東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(C)2018 Ichiro Kawashima

東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(C)2018 Ichiro Kawashima[拡大]

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続く新曲「生まれる前から」が終わると、アコーディオンソロから始まるジャジーなナンバー「ふたりの砂時計」へ。MCでは今回のライブのテーマを語りつつ、9月のインドネシアでのインストアライブの際に同国に忘れてきたマイクが1カ月かけて戻ってきたことを語った。彼女はその後、多くの人が半崎を知るきっかけとなったNHK「みんなのうた」の放送曲「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」を披露。「空の青」と「深層」では半崎からの「あなたが遺した時間を私はいま生きている。それはあなたに支えられて生きているということ。あなたと共に生きているということ」というメッセージが映し出された。

大阪のご当地ソング「大阪恋しぐれ」では前口上をはさみつつ関西弁で歌唱。弾き語りで短く新曲を歌ったのち、母への思いをつづった「母へ」を熱唱した。ここでこのライブの音楽監督を努めた武部聡志を呼び込み、武部がアレンジを手がけた「明日への序奏」を、彼の情感あふれるピアノ伴奏でしっとりと歌い上げた。

東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(C)2018 Ichiro Kawashima

東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(C)2018 Ichiro Kawashima[拡大]

その頃ステージに流れる映像では、メッセージボトルが海を渡ってインドネシアに漂着した。今年7月に東京・日比谷公園で予定されていたインドネシア国交樹立60周年イベントが台風で中止になったため、出演する予定だったインドネシアの子供たちと、いつかまたどこかで共演しようと約束していた半崎。インドネシアの子供たちをステージに呼び込んだ彼女は、念願の「種」を共に合唱した。

次にメッセージボトルが流れ付くいたのは台湾。若くして子供を亡くした人に書いた曲「明日へ向かう人」が台湾のNHKワールドで紹介され、同じ境遇の視聴者からメッセージが半崎に届いたというエピソードを語ったのち、半崎は「明日へ向かう人」を披露した。続いてメッセージボトルが沖縄に着くと、沖縄に住む半崎の姉、朝子がVTRに登場。これまでの半崎のライブに必ず出演してきた彼女だが、今回は客席で観ていると語った。しかしその後「愛の讃歌」の途中で曲が「ドナドナ」に切り替わり、牛に扮した朝子がステージに登場。会場は笑いの渦に包まれた。

東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(C)2018 Ichiro Kawashima

東京国際フォーラム ホールA公演の様子。(C)2018 Ichiro Kawashima[拡大]

「天国三丁目」ではキャノン砲で金テープが発射され、観客は小さな旗を振りながら大盛り上がり。「サクラ~卒業できなかった君へ~」ではスクリーンに桜吹雪が舞った。そのあと披露されたのは、今回のライブのタイトルにもなっている「明日を拓こう」。同曲はNHK札幌放送局制作「北海道クローズアップ」のテーマ曲として書き下ろされた楽曲だったが、9月5日の発売日の翌日に北海道胆振東部地震が起こり、それから歌の持つ意味が少し変わったと半崎は語った。「今は北海道、宮城、熊本だけでなく、インドネシア、台湾でも地震や災害は絶えず起こっている。それでも人は立ち上がり、明日を切り拓く。そのチカラを信じて歌います」と言った彼女は、祈りを込めてこの曲を歌った。

本編最後の「あの海に帰りたいなら」では、半崎は「今日集まってくれたお客さんもそれぞれ違った場所に生まれたが、ここにたどり着いてくれた。事務所に日々届く手紙。感情を持った波はうねりとなって私のところに届いた。互いの川が合流するように出会ったから、ここから一緒に大きな広い海に出よう」と観客に呼びかけて歌唱。ラストは川を流れるメッセージボトルからまばゆい光と共に美しい蝶の群れが飛び立ち、暗転するのと同時に半崎の姿が消えた。

アンコールで彼女は、インディーズの頃に書いた楽曲「道しるべ」を披露。最後は「感謝の根」でオーディエンスに感謝を伝えながらライブを締めくくった。半崎は「今日このコンサートが皆さんにとって活力になるようにと思ってやってきましたが、逆に私の活力になりました。本当にありがとうございました」と語りながら涙を流した。

なお、この11月4日のライブの模様はMUSIC ON! TV「オトナ、LIVE。」として2019年2月に放送されることが決定している。番組の詳細は後日発表。

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「『明日を拓こう』発売記念コンサート2018 北海道からどんぶらこ~海越え国越え明日越えて~」2018年11月4日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト

01. 稲穂
02. 生まれる前から
03. ふたりの砂時計
04. お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~
05. 空の青
06. 深層
07. 永遠の絆
08. 母へ
09. 明日への序奏
10. 種
11. 明日へ向かう人
12. 愛の讃歌
13. 天国3丁目
14. サクラ~卒業できなかった君へ~
15. 明日を拓こう
16. あの海に帰りたいなら
<アンコール>
17. 道しるべ
18. 感謝の根

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