aiko、サザンビーチでボロボロになるまで楽しんだ6回目の「Love Like Aloha」

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aikoが昨日8月30日に神奈川・サザンビーチちがさきで野外フリーライブ「Love Like Aloha vol.6」を開催した。

aiko「Love Like Aloha vol.6」の様子。(撮影:岡田貴之)

aiko「Love Like Aloha vol.6」の様子。(撮影:岡田貴之)

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「Love Like Aloha」は2003年から不定期に行われてきたフリーライブで、今回は2015年以来およそ3年ぶりの開催となった。また今年はaikoにとってデビュー20周年を迎えた記念すべき年となり、会場には「aiko 20th」のロゴを形どったオブジェや20年の間に生み出されてきたCDのジャケットで構成された大きな幕が出現。集まったおよそ3万7000人の観客は、ビーチに作られた会場で涼やかな海風を感じながらライブを楽しんだ。

aiko「Love Like Aloha vol.6」の様子。(撮影:岡田貴之)

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バンドメンバーに続いてaikoが登場すると、「夏が帰る」でライブがスタート。Tシャツにデニムの変形ショートパンツというラフなスタイルのaikoは、ファンの大きな手拍子を受けて舞い踊るように歌声を響かせていく。「晴れたね! aikoでーす!」という短い挨拶から届けられた「あたしの向こう」では早くも爆発音が響き、会場の盛り上がりを後押し。跳ねるバンドサウンドの「予告」で会場に作られた花道へと飛び出したaikoは、円形のセンターステージにたどり着くと360°回りながらオーディエンスに挨拶した。

aiko(撮影:岡田貴之)

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「また……また、この場所でライブをすることができました!」と3年ぶりの「Aloha」開催に喜びを爆発させたaikoは、整理券を求め早朝から並んでいた前列の観客を気遣い「ほとんど寝られてない人たちばっかりかと思います……私も緊張して眠れないまま朝を迎えました」とコメント。さらに「ボロボロになるような、体中痛くなるような、いい意味でも悪い意味でも思い出を作って帰りたいと思ってます!」と言葉を重ねた。またこの日のライブには伊藤園が協賛しており、観客に2万本の「お~いお茶」が配られたことを明かしたaiko。普段のライブでは観客に問われた際「ガソリン」「絵の具」などと答えている自身のタンブラーの中にもこの日は「お~いお茶」を入れてきたそうで、伊藤園に感謝の気持ちを表してファンと乾杯していた。

「瞳」を歌うaiko。(撮影:岡田貴之)

「瞳」を歌うaiko。(撮影:岡田貴之)[拡大]

「横顔」「アンドロメダ」をエモーショナルに歌ったaikoは、ピアノ1本に乗せ、花道の真ん中で静かに「瞳」を歌い始める。メインステージ後方に歌詞が映し出される中、観客は彼女の歌声にじっくりと耳を傾けた。演奏後のMCでaikoは「一番後ろの人、携帯のライト点けてくれへん?」とファンに呼びかけてあまりの距離に驚いたり、ステージから見えるマンションの住人や海の家の人に声をかけたりと、野外ライブでもフランクなMCを展開。「男子! 女子! そうでない人! 全員!」のコール&レスポンスのあとは、「サザンオールスターズ40周年おめでとうございます!」とサザン「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」をカバーしメドレーの口火を切った。「Aloha」ではおなじみとなっているサザンカバーにオーディエンスが喜びの声を上げると、aikoは最新アルバム「湿った夏の始まり」より「ドライブモード」をドロップ。続く「エナジー」、会場にCO2が噴射した「二人」では花道を駆け抜けてファンの歓声をさらった。

メインステージに戻ったaikoは、この日2曲目のサザンカバー「Ya Ya(あの時代を忘れない)」をゆったりとしたバンドサウンドに乗せて届けたのち、自身の楽曲「信号」を披露。アップテンポな「明日の歌」で観客と一緒に「笑い飛ばしてくれますように」と合唱したあとは、テンポを落として「初恋」へと入り、柔らかな歌声でオーディエンスを揺らした。メドレーのラストとして届けられたのは「雲は白リンゴは赤」。ファンは突き抜けるようなホーンと裏打ちサウンドに乗せてジャンプし、aikoも花道を走ってメインステージに到着すると大きくジャンプしてみせた。

aiko「Love Like Aloha vol.6」の様子。(撮影:岡田貴之)

aiko「Love Like Aloha vol.6」の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

「空高く、みんなに届きますように」と述べたaikoは、ピアノ演奏に乗せてつぶやくように「天の川」を歌唱。ダイナミックなバンドサウンドに変化した楽曲後半には、空へと響かせるように歌い上げてオーディエンスを圧倒した。ネオンカラーのライトが会場を照らしたロックサウンドの「花風」では、客席から大きな手拍子が発生。aikoはセンターステージのお立ち台の上で遠くの観客まで届くようにパワフルに歌い、前列のファンたちと手を触れ合ってコミュニケーションを楽しんだ。「皆さん! これからも本当に、改めてよろしくお願いします!」と呼びかけたaikoは「感謝の気持ちを込めて『Aloha』を企画したんですけど、みんなボロボロになって……帰れる?」とファンを気遣う。「できれば朝が来るまでみんなで酒盛りしたいくらいですよね」と笑うも、「だがしかし! そんなことができないぐらい、後半戦もっともっとボロボロにしてやるよー!」と叫んで「後ろ!」「海の家!」「マンション!」と「Aloha」ならではのワードを盛り込んだコール&レスポンスを実施した。

終演後、夜空に上がった花火。(撮影:岡田貴之)

終演後、夜空に上がった花火。(撮影:岡田貴之)[拡大]

「ボロボロになってしまえー! よろしくお願いしまーす!!」とaikoが気合いを入れると、会場には爆発音が。ジャジーなライブ定番曲「夢見る隙間」で会場を大いに沸かせたaikoは、最新アルバムより「ストロー」「ハナガサイタ」とアッパーチューンを連投してライブをクライマックスへと導く。「この会場にいるみんなが、今日のことをどうかどうか、ずっと覚えててくれますように! 最後に歌います!」という彼女の言葉から届けられたのは「キラキラ」。華やかなホーンが彩るこの曲ではaikoとファンとの合唱が響き、幸せな空気が漂っていく。aikoは「皆さんホントに今日はどうもありがとうございました! また必ず会えますように! 元気でねー! お疲れさまでしたー!!」と挨拶し、最後にファンと「それがー?」「ライブ!」のかけ合いで6回目の「Aloha」を締めくくった。終演後、夜空には約1700発の美しい花火が打ち上げられ、来場者を最後まで楽しませていた。

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aiko「Love Like Aloha vol.6」2018年8月30日 サザンビーチちがさき セットリスト

01. 夏が帰る
02. あたしの向こう
03. 予告
04. 横顔
05. アンドロメダ
06. 瞳
07. メドレー
ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)~ドライブモード~エナジー~二人~Ya Ya(あの時代を忘れない)~信号~明日の歌~初恋~雲は白リンゴは赤
08. 天の川
09. 花風
10. 夢見る隙間
11. ストロー
12. ハナガサイタ
13. キラキラ

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ましゃ @mashamasha1974

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