「VIBRIO VULNIFICUS」は7月25日にリリースされた新作CD「TWISTER -EP-」のオープニングを飾るナンバーで、激しく挑発的な光村龍哉(Vo, G)の歌や歪んだサウンドが耳に残るロックチューン。MVは物体が歪んで映るスリットスキャンと呼ばれる撮影技法が取り入れられており、メンバーの動きや顔のアップ、イカをイメージした男女1組のダンスによって楽曲の世界が描き出されている。
MVの撮影は7月上旬に都内で行われ、音楽ナタリーではその現場を取材した。スタジオでメンバーは回転台の上に乗ったり、エアギターやエアドラムを披露したり、光村の周りをほかのメンバーが走り回ったり、入れ替わり立ち替わりカメラの前で熱演。演奏シーンこそないが、メンバーそれぞれ思い思いの形で楽曲の世界を表現していた。
撮影後にコメントを求めると光村は「MVを漢字1文字で表現するとしたら『色』」と回答し、「イロモノ的な“色”ですけどね。自分たちの中では突飛な曲なので。精神的なものから、映像的なものまで含めて具現化してもらう認識で撮りました」「とにかく俺は今回はグロくしたかった」と説明する。坂倉心悟(B)は「今までのNICOっぽさがないMVになった」と語りつつ、「柔」をMVを表現する漢字として挙げ「こんなに柔らかい動きの俺は見たことがない! 撮ってるときも俺の極限の柔らかさを出した」と熱弁。しかし対馬祥太郎(Dr)からは「なんだそりゃ!」と突っ込まれ、光村からも「いや、めっちゃ動きが硬かったよ!」と反論される。しかし、古村大介(G)から「液体は吐くシーンはうまかった」とフォローを入れられていた。
そして古村は「ぴったりな漢字があります。鞭!」と語り、その理由を「しなやかだけど、急にバチーン!とショックがくるような映像になってるから」と説明。光村はその言葉を受けて、「この曲はイントロとか歌が入るまでハードな感じで、音も汚く作ってるので、一瞬ただただ衝動的なものをぶちまけているように聞こえるかもしれない。でもこちらは非常にしなやかな気持ちで作ってるし、聴く人を傷付けにいってる感じではないんです。だから(フルくんが)剣とかではなく、鞭で表現したのはそういうところかな。相手を傷付ける感じではなく喜ばす気持ちでやってる」と補足した。
また古村が見どころとして「俺ら3人の周りをみっちゃんが狂ったように走ってるシーン。坂倉が最後のほう笑いを堪えていた」を挙げると、「あれをもう1回って言われたら泣いてたと思う」と光村は苦笑い。対馬は「動」をMVを表現する漢字として挙げ、演奏シーンがない映像だからこそリスナーがイメージを膨らませることができると発言した。またスタッフにMVの参考にした芸術家の名前をたずねられると、対馬は具象絵画を描き続けたイギリス人画家フランシス・ベーコンの名前を答えるはずが「フランシスコ・ベーコン!」と大声で回答。ほかのメンバーは大爆笑しながら、「まあ、フランシスコ・ベーコンのほうが俺らっぽいよね。しっくりくる」と納得していた。
NICO Touches the WallsのTV・ラジオ出演情報
関連商品
リンク
- NICO Touches the Walls Official Web Site / MEMBER'S SITE
- NICO Touches the Walls | ソニーミュージック オフィシャルサイト
- NICO Touches the Walls 『VIBRIO VULNIFICUS』(Short Ver.) - YouTube
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
flower @flowerk1ichigo2
NICO Touches the Wallsが歪みまくるMV、メンバー解説は「色」「鞭」「柔」「動」
https://t.co/uMyy0UxaiT
Google マイフィードから共有しました