藤田恵名、ビキニでギターかき鳴らす誕生日「ナンバガ向井＆ヒロトになりたい」

“今一番脱げるシンガーソングライター”をキャッチフレーズに持つ藤田恵名が、27歳の誕生日を迎えた本日7月7日に東京・渋谷WOMBにてバースデーワンマンライブ「あとはねるだけ？」を開催した。

8月9日にはニューアルバム「強めの心臓」の発売を控える藤田。バースデーライブはアルバム収録曲「私だけがいない世界」で幕を開けた。この曲は彼女が主演を務める8月19日公開のホラー映画「血を吸う粘土」の主題歌だ。藤田はトレードマークとなっている水着姿でテレキャスターをかき鳴らし、そのまま「6時のカタルシス」「あまいわな」と3曲を連続で披露した。

本日のライブはLINE LIVEで生中継され、全国の視聴者がリアルタイムで藤田のパフォーマンスを楽しんだ。彼女にとってライブの生配信はこれが初挑戦。視聴者に向かってカメラ越しに挨拶しつつ始めた次のブロックでは、思わぬハプニングが彼女を襲う。ギターを置いてハンドマイクで歌った「あの子の諸事情」で、藤田はペンライトを振り回しながら激しくダンスするあまり、ビキニの肩紐が外れてしまった。藤田は手でビキニを抑えつつ歌い続け、曲を止めることなく完奏。「今日は関係者席にマスコミさんが来てるんですけど、ネタは提供できたと思います（笑）。見出しって大事ですもんね。私も押しちゃいますもん。『藤田がライブ中にポロリ……か？』って」と藤田はハプニングも笑いに変えて乗り切った。

ライブ後半には、活動初期のナンバーを短くまとめたメドレーから、初披露となる「噂で嫌いにならないで」まで、新旧織り交ぜた楽曲が披露された。楽曲がどんどんハードで内省的な方向へ向かっているという藤田は「みんなを勇気付けるぞーみたいな曲が書けなくなっている昨今ですけど、戦闘力の湧く歌をこれからも作っていきたいと思います」と宣言。「『よし、花咲かせたるぜ』という気持ちで福岡から上京してきたけど、歌だけではなかなか思い通りにいかず、今は見ての通り、水着で歌うスタイルを確立しました。MISIAさんとか宇多田ヒカルさんのような感じになりたかった時期もあれば、松浦亜弥さんみたいなアイドルになりたいと思った時期もあったけど、今は回り回ってNUMBER GIRLの向井秀徳（現ZAZEN BOYS）さんやTHE BLUE HEARTSの甲本ヒロト（現ザ・クロマニヨンズ）さんみたいなロックな人になりたいです」と野望を語った。

ニューアルバム収録曲「ヒロインになれない」でライブが締めくくられると、観客は藤田のアンコール定番曲「&call」を大合唱。この声を受けて再びステージに上がった藤田とバンドメンバーは、その「&call」やMCビキニ名義のラップナンバー「BIKINI RIOT」、ニューアルバム収録曲「ライブドライブ」の3曲が披露された。なおLINE LIVEには配信されたライブの模様が8月8日0:00までアーカイブされているので、リアルタイムで見逃した人もチェックしておこう。

これまで大きなワンマンライブは年に1回ペースで行ってきた彼女だが、本日のライブでは「ワンマンに対する免疫がなさすぎて毎回準備不足になってしまうので、これからは半期に1度のワンマンライブにしたいです」と、2018年1月27日に次回のワンマンライブが決定したことをファンに報告した。次の会場は東京・六本木のライブハウス、morph-tokyo。チケット情報など詳細は追ってアナウンスされる。