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PompadollS「ねむり姫」ジャケ写

PompadollS ねむり姫

注目度急上昇中の5人組バンド、その魅力がバランスよく凝縮された1stアルバム収録曲

文 / 森朋之

「最近、気になってるアーティストは?」という日々の会話の中で、2025年に最も話題に上がったバンドの1つがPompadollS(ポンパドールズ)だった。

PompadollSの活動のスタートは2024年の春。事務所やレーベルには所属せず、セルフマネジメントでライブ活動を展開し、SNSなどを通して確実に注目度を上げてきたDIYスタイルのバンドだ。卓越した演奏力に裏打ちされたジャンルレスな音楽性、そして童話的な世界観と現代的なテーマ性が共存する歌詞がPompadollSの軸。現時点での代表曲「悪食」はTikTokで1000万再生を突破した。音楽ストリーミングサービスでも再生数が1000万回を超え、日本や韓国を中心にアジア全域でバイラルしている。ライブの動員も右肩上がりで、2025年9月には韓国・ソウルでの公演も成功させた。タイアップやマーケティングではなく、楽曲のクオリティの高さ、ライブパフォーマンスのよさで階段を駆け上がっていることも心強い。

そして2025年12月17日に1stアルバム「PompadollS」がリリースされた。ここで紹介するのは、本作の収録曲の1つ「ねむり姫」だ。まず印象的なのは、童話「眠れる森の美女」をモチーフにした歌詞。主人公は“怒りも抵抗も知らない美しい少女”と、「お前を苦しめやしない」と子守唄を歌う“俺”。この2人は本当に人間なのか? 「世界のあらゆることが 見る人によっちゃ表情を変える」というフレーズに込めた思いとは何か?など、リピートするたびに思考が促され、解釈が広がっていく。こんなにも豊かな広がりを持つ歌詞には、なかなか出会えないと思う。

なめらかなグルーヴと鋭利なフレーズがひとつになったアレンジも秀逸だ。メンバー個々の技術とセンスを生かしつつ、“歌を際立たせる”というコンセンサスがしっかり取れていることが伝わってくる。決して感情過多にならず、むしろ抑制を効かせることで歌詞の世界観を描き出す五十嵐五十(Vo, G)のボーカルも絶品。このバンドの魅力がバランスよく込められた楽曲だと思う。

PompadollS「ねむり姫」
2025年12月17日(水)配信開始 / BIG UP!
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作詞・作曲:五十嵐五十

PompadollS「PompadollS」
2025年12月17日(水)発売 / sambafree.inc
[CD] 税込3300円 / PMPS-0003

PompadollS(ポンパドールズ)

PompadollS

2024年春に結成された5人組バンド。事務所やレーベルに所属せずセルフマネジメントで都内を中心にライブ活動し、童話を現代風に落とし込んだ繊細な歌詞、卓越した演奏力などで10代を中心に多くの支持を獲得している。代表曲「悪食」はTikTokで1000万再生を突破。音楽ストリーミングサービスでの再生数も1000万回を超え、Spotifyのバイラルチャートで日本国内1位、韓国4位に輝いた。またワンマンライブのチケットを毎回即日で完売させ、2025年9月には韓国・ソウルでの初の海外公演も成功させた。2025年12月に1stアルバム「PompadollS」をリリースした。