映画「
本作は、2025年4月から5月にWOWOWで放送・配信された「連続ドラマW 災(さい)」を大胆に再構築し、ドラマ版とは異なる恐怖の形を描いたサイコサスペンス。葛藤を抱えながら生きる罪なき6人の日常に、香川演じる“男”がいつの間にか紛れ込んでいく。“男”は姿、口調、性格や所作まで変えた別人となって彼らの前に現れるが、その異質さに気付く者はいない。やがて6人の人生に“災い”が降りかかる。
香川照之がいなければ「災」は机上の空論だった?
香川は「ホラー映画と言ってよろしいんでしょうか? 朝早くからそういった映画にお時間をいただきありがたく思っております」と感謝し、「『災 劇場版』は6本のドラマを2時間超の作品に編集し直したものです。撮影の前段階から映画にすると聞いていて。監督2人が、めちゃくちゃな順番に編集すると理路整然とお話されていたんです(笑)。これはすごいな!と。撮影中も映画になるのが待ち遠しいと思っていました」と振り返った。
映像の見せ方や、映画の構造に関するアイデア作りから企画を立ち上げていくという関と平瀬。関は「バラバラな舞台にそれぞれの主人公がいて、その物語の中に1人だけ同じ男が現れる。そして男が現れたあとに大変なことが起こる。それがこの作品の最初のアイデアだったんです。登場人物は起きていることに何も気付かないけれど、観ている人間は男の危うさを感じることができる。その状態がすごく怖いんじゃないかと思っていました」と語る。続けて平瀬は「最初は構造しかなかったんですが、そこから災というテーマが生まれました。ただ実はアイデアの段階では机上の空論で、この作品は作れないんじゃないかと思っていたんです。1人の役者さんにいろんな役をやってもらうというすごく難しいお願いをすることになる。だから僕らの企画ランキングの中では下のほうにありました。ただあるとき『香川さんだったらどうだろう? 香川さんならできる!』ってわーっと盛り上がって。『宮松と山下』でご一緒したので“香川照之ができること”がわかっていたんです。そのときに僕らの中でこの企画が1位に躍り出ました」と香川への絶大な信頼を明かした。
香川照之「転生というものがあるならこういうこと」
香川はオファー時を振り返り「『役ではなく、現象を演じてください』という言われたんです。自分の中でそれがすごく腑に落ちました。役は狭いように見えて難しくて、現象は抽象的なように見えて1つ通じているものがある。僕の中で数式が成り立ちました」と述懐。関から「香川さんは本当に引き出しが多くて、多分20人ぐらいの“男”も余裕で演じられると思います」という声が上がると、香川は「そういう意味では、この作品を順撮り(物語の冒頭から順を追って撮影を進める手法)でやらせてくださった製作陣に感謝ですね。1人ずつ“男”とお別れしていって、生まれ変わっていくようでした。転生というものがあるなら、こういうことなんだろうな」と口にした。
中村アン「こういう役に巡り会いたかった」
本作で中村が演じたのは仕事中毒の刑事・堂本。事故や自殺として処理される一連の事件に唯一疑問を抱き、連続殺人犯の存在を信じて真相究明に執着していくキャラクターだ。司会から「中村さんのパブリックイメージとは異なる役どころだと思いました」という感想が飛ぶと、中村は「竹原さんから『お前臭いからシャワー浴びてこい!』なんて言われたり」と笑いつつ、「ずっとこういう役に巡り会いたかったんです。表に出る仕事をしている人はきらびやかなイメージを抱かれがちですが、根底には自分にも堂本と同じようなものがある。堂本との出会いに感謝しています」と笑みをこぼす。これを横で聞いていた平瀬は「中村さんは自然体な方。堂本とはけっこう似ていると思いながら、コミュニケーションを取っていました」と思い返した。
竹原ピストル「危うい心境になりました」
竹原は香川の大ファンだと触れつつ「うれしいとか感激とか緊張するというのは大前提なんですが、やっぱり香川さん演じる男が怖かったです。不吉な雰囲気、不穏さがビリビリ伝わってきて、変な例えなんですがじっと見ていると貧血を起こしたときみたいに視界が狭まってくるというか。なんか吸い取られそうな、危うい心境になりました」と回想し、男が見せる“間”の話になると「香川さんから『妙なタイミングで間を入れるから』って言われて、『わかりました』と言ったんですが、あの瞬間はざわざわしました」とコメント。男の取る“間”は香川のアイデアだったそうで、香川は「役者が一番不得意とすることは間を取ることなんです。役者はセリフを覚えていることを証明するため、早く言おうとしがち。間があるとセリフを忘れていると思われる。そういった恐れを突破して、“間”を作れるかどうか。それができたのは僕のキャリアの中で最大の宝になりました。5月の2人だからこのアイデアをぶつけられると判断したんです」と語る。
そして最後に香川は「自分のキャリア中盤では『半沢直樹』でわかりやすい悪役を演じることができました。一方で『トウキョウソナタ』や『クリーピー 偽りの隣人』ではフィルムノワールの中で、陰の方向の役も演じられた。今回の作品は後者のほうの集大成。この6役をやれば、もうやることはほぼない。劇場で僕の姿を観られるのは最後かもしれません。だから1人でも多くの方に観ていただきたいです」とアピールした。
「災 劇場版」は全国で上映中。宮近海斗(Travis Japan)、中島セナ、松田龍平、内田慈、藤原季節、じろう(シソンヌ)、坂井真紀、安達祐実、井之脇海もキャストに名を連ねた。
「災 劇場版」本予告
関連する特集・インタビュー
関連記事
香川照之の映画作品
リンク
タグ

Borngreat Solomon 🗣️ @borngreat_hub
@eiga_natalie え、2/21の12:30の回後が舞台挨拶なんだ!
中村アンさんとピストルさん、関監督たち揃うの熱いな〜
映画見た後にすぐ話聞けるなんて最高の流れじゃん!チケット争奪戦がんばろっと