直島翔の小説をもとにした同作では、任官7年目の安堂が、特性から来る“こだわり”によって複雑な人間模様が絡み合う事件の矛盾をあぶり出し、自身の衝動と格闘しながら公判に挑む様子がつづられる。それぞれが真実を求めてぶつかり合う法廷での攻防や、噛み合わない会話がコミカルに描かれ、普通、正義、人が人を裁くとは何かが見つめ直される。
松山演じる安堂は、空気を読まずに発言したり、突発的な行動を取ってしまうことから人との関わりを恐れてきたが、本当は人の気持ちを理解して、社会に溶け込みたいと感じている人物。「法律だけは個人の特性にかかわらず変わらないルールだから」との思いで、法律を学ぶことで自分も社会の一員になれると信じ、裁判官になった。
松山は、これまで連続テレビ小説「虎に翼」で最高裁長官・桂場等一郎、TBSドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」では弁護士の松風義輝を演じてきた。彼は「安堂の鋭いきめ細かな感性にこの番組に関わる全ての人たちと一緒に寄り添っていくことで人間について新たな発見や気付きがある作品にできればと思います」と今回の役への思いを語る。直島は「松山さんが演じると聞いて、とても安心しました。優れた脚本と演出のもと新たに誕生する清春を心待ちにしています」とコメントを寄せた。
「テミスの不確かな法廷」は、2026年1月6日から毎週火曜にNHK総合で放送される。脚本は「イチケイのカラス」「絶対零度」シリーズの
ドラマ10「テミスの不確かな法廷」番組情報
放送局・放送日時
NHK総合 2026年1月6日(火)スタート 毎週火曜 22:00~22:45
※全8回
※毎週木曜 24:35~25:20に再放送
同時・見逃し配信
NHK ONE(新NHKプラス)で配信予定
スタッフ・キャスト
原作:直島翔「テミスの不確かな法廷」
脚本:浜田秀哉
演出:吉川久岳(ランプ)/ 山下和徳 / 相良健一 / 富澤昭文
出演:松山ケンイチ ほか
松山ケンイチ コメント
主人公の安堂は普段何気ない事柄からもとても繊細に沢山の情報を捉えて吸収している一方で、コミュニケーションのテンプレートに対応するのが困難だったりと、とても特徴的なキャラクターだと思いました。本作品は、このような人間が周りにどんな影響を与えていくのかをとても温かく優しい目線で描かれているように感じました。
安堂は自分の特性を活かせる仕事として裁判官を選択しましたがそれは自分の一部分の特性で、他の部分はまだまだ未知数です。その未知数な部分が様々な人々との関わりでどう変化していくのか、それとも変化しないのか楽しみです。
台本を読み進めていくと、特性の部分で違いは沢山あるけれど感性を持った人間として僕と安堂は何が違うんだろうと考えるようになりました。凸凹は誰しもがあるけれど、その裏には様々な心の傷があるように思います。その傷がどれだけ大きかったのか、安堂の鋭いきめ細かな感性にこの番組に関わる全ての人たちと一緒に寄り添っていくことで人間について新たな発見や気付きがある作品にできればと思います。
直島翔 コメント
人には不可思議な面があります。例えば大谷翔平選手はトマトが苦手です。裁判官・安堂清春は理解されがたい特性を数多く持っています。極度の偏食に毎日の忘れ物、落ち着きがなく、人の気持ちが分からない……それでも社会にまざって懸命に生きようとします。彼の名は「青春」にさんずいをふって清春としました。周囲との違いから涙に濡れる異能の裁判官を松山さんが演じると聞いて、とても安心しました。優れた脚本と演出のもと新たに誕生する清春を心待ちにしています。

テレビドラマ情報/エレファントマン @Elsie27218735
松山ケンイチ主演の新ドラマ「テミスの不確かな法廷」が制作開始!✨ 彼が演じるのは、発達障害を抱えた裁判官。多様性と共感の大切さを描く、心温まるストーリーに期待が高まります。今後の情報にご注目ください! https://t.co/HFYUJUERR0