「ばけばけ」吉沢亮が錦織友一の面白さ語る、モデル西田千太郎の家を訪ねたエピソードも

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連続テレビ小説「ばけばけ」で錦織友一を演じる吉沢亮のコメントが到着した。

連続テレビ小説「ばけばけ」吉沢亮演じる錦織友一

連続テレビ小説「ばけばけ」吉沢亮演じる錦織友一

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島根を舞台とする「ばけばけ」の主人公は、没落士族の娘である小泉セツをモデルとした松野トキ。劇中では、トキが外国人の英語教師レフカダ・ヘブンと出会い、怪しい話好きという共通点から次第に心を通わせるさまが描かれる。髙石あかりがトキ、トミー・バストウがラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとしたヘブン役でキャスティングされた。

連続テレビ小説「ばけばけ」場面写真。髙石あかり演じる松野トキ(左)、吉沢亮演じる錦織友一(右)

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錦織はトキとヘブンの人生に大きな影響を与える、松江中学の英語教師。演じる吉沢は「錦織はヘブン先生と松江の人たちの懸け橋になる役なので、英語のセリフがすごく多くて。僕は英語が一切しゃべれない人間だから、クランクインの4ヶ月ぐらい前から英会話のレッスンに通って必死に英語を勉強しました。ひたすら英語をしゃべっている役ですが、あまり厳しい目で見ないでください」と笑う。印象的なシーンには、トキにヘブンの女中になってくれないかと頼む場面を挙げ「錦織からしたらものすごく申し訳ない後ろめたさみたいなものがあったと思います。それでもトキが持っている明るさや、ただ明るいだけではなく肝が据わっている様子を信頼してお願いしたんじゃないかなと、演じていて感じました」と伝えた。

連続テレビ小説「ばけばけ」吉沢亮演じる錦織友一

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「不器用で生き方がうまいわけではない、その人間臭さも錦織の面白さ」と語る吉沢。「彼のモデルである西田千太郎さんが暮らしていた松江のお家に行って、勉強されていたという部屋を見学させてもらったのですが、その暗くて狭い空間に彼の根本的な部分をうっすら見た気がしました。壁に新聞か何かを貼っていた跡がついていて、ドラマ中の下宿先『荻野屋』のような雰囲気なんです。本当に勉強熱心な方だったんでしょうね。ある種学問にすがっているような、学問への執念みたいなものを感じました」と回想した。

連続テレビ小説「ばけばけ」吉沢亮演じる錦織友一(左)

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髙石とバストウとの共演に話が及ぶと「髙石あかりさんはすばらしいです。反応が素すぎて、たまにお芝居なのか素なのかわからなくなる瞬間があるんです。作品の世界観に入り込める女優さんだなと思います」とたたえ、「トミーさんもすごくすてきな方で、英語の発音を『今の大丈夫だった?』と聞くと『すばらしい!』と言ってくれるのがうれしいです。僕としては自分の英語の特訓のためにも現場ではトミーさんと英語で会話しようと思っていたんですけど、あまりにも彼の日本語がうまいので甘えて日本語でしゃべってしまいます(笑)」と明かした。吉沢のコメント全文は後掲している。

ふじきみつ彦が脚本を手がけた「ばけばけ」は、NHK総合ほかで放送中。

吉沢亮 コメント

「ばけばけ」への出演が決まったときの感想

「なつぞら」以来6年ぶりの朝ドラ出演で、とてもうれしいです。前回の撮影は東京、今回は大阪なのでまた違った空気感がありますが、朝ドラ特有のあたたかさは同じ。毎日楽しくやらせていただいています。
ただ、錦織はヘブン先生と松江の人たちの懸け橋になる役なので、英語のセリフがすごく多くて。僕は英語が一切しゃべれない人間だから、クランクインの4ヶ月ぐらい前から英会話のレッスンに通って必死に英語を勉強しました。ひたすら英語をしゃべっている役ですが、あまり厳しい目で見ないでください(笑)。

演じる錦織友一について

「松江の神童」「大盤石」と呼ばれる秀才ですが、不器用で生き方がうまいわけではない、その人間臭さも錦織の面白さです。
彼のモデルである西田千太郎さんが暮らしていた松江のお家に行って、勉強されていたという部屋を見学させてもらったのですが、その暗くて狭い空間に彼の根本的な部分をうっすら見た気がしました。壁に新聞か何かを貼っていた跡がついていて、ドラマ中の下宿先「荻野屋」のような雰囲気なんです。本当に勉強熱心な方だったんでしょうね。ある種学問にすがっているような、学問への執念みたいなものを感じました。
錦織は日本を変えたいという強い志も持っているので、ヘブン先生の通訳になった時はワクワクしていたと思います。先生との出会いが自分の人生を変えてくれるんじゃないかと希望を持って接していたでしょうね。振り回されていく中でただの通訳から、より深いプライベート的な部分でもつながっていくようになり、錦織の中でヘブン先生の存在が日に日に大きくなっていくんだろうと感じています。
東京にいる時は結構ドシンッと構えていたし、彼の言葉がトキを導いていくような雰囲気もあったのでかっこいい役だと思っていたんですけど、松江では振り回されてトキに助けてもらってばかり。「すいません!」「お世話になってます!」みたいな空気感でやらせてもらっています。思っていたよりコメディタッチのシーンが多いので、撮影していて楽しいです。

印象的だったシーン

第6週27回でトキにヘブン先生の女中になってくれないかと頼むシーンは、なかなか無理なお願いをしていますから、錦織からしたらものすごく申し訳ない後ろめたさみたいなものがあったと思います。それでもトキが持っている明るさや、ただ明るいだけではなく肝が据わっている様子を信頼してお願いしたんじゃないかなと、演じていて感じました。銀二郎に会いに1人で東京まで来るわけですから、たくましい人だなという印象は、たぶん最初から持っていたはずです。
あとは、今後出てくる錦織がスキップに苦戦するシーンでわざと下手にスキップするのがめちゃくちゃ難しかったです。やりすぎに見えない程度の面白さがあるラインを狙うのが難しくて苦労しましたが、徹底的に膝を曲げないというコツを発見しました(笑)。

髙石あかりとトミー・バストウと共演した感想

髙石あかりさんはすばらしいです。反応が素すぎて、たまにお芝居なのか素なのかわからなくなる瞬間があるんです。作品の世界観に入り込める女優さんだなと思います。トキとのシーンはカットがかからずにアドリブになることもありますが、テンポ感が合うし撮影がとても楽しいです。トミーさんもすごくすてきな方で、英語の発音を「今の大丈夫だった?」と聞くと「すばらしい!」と言ってくれるのがうれしいです。僕としては自分の英語の特訓のためにも現場ではトミーさんと英語で会話しようと思っていたんですけど、あまりにも彼の日本語がうまいので甘えて日本語でしゃべってしまいます(笑)。

「ばけばけ」の見どころ、視聴者へのメッセージ

台本を読んで、「みんな悩みや苦しいことを抱えているけど、それでも一生懸命生きてるよね」と厚かましくない、ちゃんと笑えるぐらいの空気感でじんわり伝わってくる感じがすてきだなと思いました。それぞれ大変なことがある人生を歩んでいるわけですけど、ふじきさんの脚本はその中の本当にささいなことをピックアップして笑いに変えていくんです。そこに面白さとたくましさを感じましたし、登場人物が結構重たい何かしらを抱えつつも楽しそうに笑っている強さや生命力みたいなものがこの作品の魅力なんじゃないかと思います。
錦織自身も何かを抱えている中でおトキさんやヘブン先生と出会い、お互いに影響を与え合いながら人として成長していきますので見守っていただけたらうれしいです。今後描かれていくであろう彼の生い立ちや過去も楽しみになさっていてください。

2025年度後期 第113作 連続テレビ小説「ばけばけ」番組情報

放送局・放送日時

NHK総合 毎週月曜~土曜 8:00~ / 12:45~(再放送)※土曜は1週間の振り返り
NHK BS、NHK BSプレミアム4K 毎週月曜~金曜 7:30~

スタッフ・キャスト

作:ふじきみつ彦
演出:村橋直樹 / 泉並敬眞 / 松岡一史 / 小林直毅 / 小島東洋
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
出演:髙石あかり / トミー・バストウ / 吉沢亮ほか

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読者の反応

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節約えみの呟きしりょう⚔️🧛🏻🪭🌿🦀👕 @emiryo_yszw

「みんな悩みや苦しいことを抱えているけど、それでも一生懸命生きてるよね」

そうだよね

#ばけばけ https://t.co/qujcorXvTs

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