映画「
大型扇風機による爆風で木の葉が舞うという演出の中、5人が登場すると悲鳴にも似た歓声が。観客もその風を体験することになると、水上は「おめかしして来てくれてるんですから!(笑)」と気遣う。立ち位置を間違えたJUNONが「緊張しているのが見え見えで恥ずかしい」とはにかむと、水上は突然「緊張を紛らわすために、立ち回りやっときます?」と提案してから、「ごめんなさい! 緊張している人をもっと緊張させてしまいました」と謝罪し、会場の爆笑をさらった。
オファーを受けた際のことに話が及ぶと、水上は「令和の時代にこういうテーマの作品を作るとなると、よくよく考えながら立ち向かっていかないとえらいことになるぞと思いました」と当時の覚悟を明かす。萩原は「アクションがある中で、繊細な芝居も必要。繊細さとフィジカル的な強さを考えると、この世代だと水上くんしかいないと思ってオファーしました」と思い返した。
木戸は「原作にリスペクトを持ってやりたいと思っていました。クランクインするまで不安だったんですが、キャストのみんなとともに演技をして、監督の演出を受けていく中で、楡井像が確立していく感じがありました」と回想。綱はもともと原作が好きだったそうで、「中でも蘇枋くんが好きだったので、プレッシャー半端なかったです! ファンの方にアンチされたら怖いなってことばっかり考えていたんですが、役者が役を生きれば、その熱量は画面越しに伝わると思って、演じていきました」と熱く語る。同じく原作好きだというJUNONは「オファーが来たこと自体驚きでした。演じるということが初めてだったので、そこに対するプレッシャーもありつつ、実写化するというプレッシャーもありました」と伝えた。
水上は桜遥に共感した部分に触れ、「僕もチームスポーツをやっていたんですが、プライベートはスッといなくなるタイプなので(笑) 桜のことわかるなって。弱さを愛おしく感じました」と言及する。水上の現場での様子を聞かれると、綱は「そんな感じは……あります!(笑)」と、JUNONは「最初はどう話しかければいいかわからなかったんです。僕も人見知りなんですが、もっと壁を感じるというか。現場で本を読んでいるんです」とコメント。これに水上が「いや、この2人は携帯ゲームしているんですよ。よくない! 本を読んだほうがいい!」と抗議すると、綱とJUNONは「ウィンブレのゲームしてたんだよ!(笑)」と反論し、会場を盛り上げる。木戸はこのやり取りをニコニコしながら聞いていた。
また、役と共感したポイントを問われると木戸は「楡井も僕も天性の何かを持っているというよりコツコツやってきたタイプ。輪の中で、自分がどう存在すべきかというのを見つける感じは、自分も子供の頃からやってきたかなと思います」と言及する。綱は「演じるうえで人間味が出ないと、ただスマートに立っている喧嘩の強いキャラクターになっちゃうので、仲間に影響を受けて、表情に変化を付けていく部分は監督と相談しながらやりました」と述懐。JUNONは「立ち姿というのはしっかり表現したいなと思って意識しました。自分と違うキャラクターなので、学びになるところがあったんですが、共通点を上げるながら、根はいいところですね」と笑みをこぼす。これに水上はすかさず「自分で言ってる!(笑)」とツッコミを入れた。
終盤には完成した作品に対する感想を登壇者が語る場面も。JUNONは「最初から最後までウキウキしながら観ました。青春、仲間のありがたさを感じさせてくれました」と、木戸は「アクションとヒューマンドラマの緩急がすごい。どの世代の方でも楽しんでいただけると思います」と語り、綱は「恒司くんの熱量が画面越しにめちゃ伝わって。僕もそこにいられて幸せだったなと思いました」と、水上は「それぞれのキャラが立っていて、役者が届けようとしたメッセージが詰まっている。携われてよかったと思いました」と述べる。これを横で聞いていた萩原は「水上くんに最初に会ったとき『桜以外のキャラが桜の物語のためだけに存在してほしくない』と言われて、確かにそうだなと。1人ひとりのキャラクターがこの世界の中で生きている映画にしたいと思ったんです。キャストのみんなが自分の演じた役を好きになってくれて、こんな感想を言ってくれたら、監督冥利に尽きます」と喜んだ。
「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」は、12月5日より全国で公開。
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