詩人、作家、亡命者、執事、ホームレス、兵士、活動家、革命家といくつもの顔を持つ実在の人物エドワルド・リモノフを題材とした映画「Limonov: The Ballad」が、「リモノフ」の邦題で9月5日より全国で公開される。
1943年にソ連邦時代のウクライナで生まれたリモノフは、作家だった20代の頃に反体制活動で国外追放処分を受け、アメリカに亡命後、ヨーロッパへ渡る。そしてソ連崩壊に伴ってモスクワへ舞い戻り、1993年に国家ボリシェヴィキ党を共同設立。反プーチン・反統一ロシア党を掲げ活動していたが、2020年に死去した。本作ではエマニュエル・キャレールによる伝記小説を原作に、20世紀後半を駆け抜けたリモノフの“愛と破滅”が描かれる。
「パフューム ある人殺しの物語」や「007」シリーズへの出演で知られる
監督を務めたのは「チャイコフスキーの妻」「インフル病みのペトロフ家」の
YouTubeで公開された予告は、“手榴弾”を意味する「リモノフ」を自身のペンネームとするシーンで幕開け。いくつもの顔を持ち、さまざまな国を渡り歩いたリモノフの破天荒な生涯が次々と映し出され、恋人の「あなたは生まれながらの英雄」というセリフも確認できる。ポスターにはリモノフの革命家としての顔を切り取った写真が使用された。配給はクロックワークスが担当。
※「リモノフ」はR15+指定作品
映画「リモノフ」予告編
キリル・セレブレンニコフ コメント
今日起こっているすべては、リモノフが書いたことに端を発している。彼は戦争を望み、ソビエト連邦の再来を望んだ。彼が夢見た世界に生きているような感じがするよ。ロシア政府は、彼やアレクサンドル・ドゥーギンの著作をそのまま実行に移しているのではないかと思うほどだ……昨今の情勢を踏まえ、より一層この暴挙に至った過程を探る必要性を痛感した。ロシアのファシズムがどこから来たのか、理解するためだ。
ベン・ウィショーの映画作品
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いくつもの顔を持つ人物「リモノフ」とは?ベン・ウィショー主演映画が9月公開(予告あり) https://t.co/bejG5ELxrG