“死の天使”と呼ばれたナチスの医師ヨーゼフ・メンゲレの半生を追う映画が公開

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オリヴィエ・ゲーズの小説「ヨーゼフ・メンゲレの逃亡」を原作とした映画「The Disappearance of Josef Mengele(英題)」が、邦題「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」として2月27日より東京・シネマート新宿、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開されることが決定した。

「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」ポスタービジュアル

「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」ポスタービジュアル [高画質で見る]

“死の天使”と呼ばれたナチスの医師ヨーゼフ・メンゲレ。第2次世界大戦中、優生学に取り憑かれた彼は、アウシュヴィッツ強制収容所で子供、特に双子たちに想像を絶する人体実験を重ね、ナチスに“非社会的”分子と見なされた人々やユダヤ人を選別し、不要とした人間を次々にガス室へ送り込んだ。終戦後、メンゲレはヨーロッパと南米を結ぶ極秘ルート、通称“ラットライン”を使って逃亡。数々の国で複数の偽名を使いながら、30年間にわたり自分の罪から逃れ続けた。

「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」場面写真

「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」場面写真 [高画質で見る]

本作ではメンゲレの潜伏生活に焦点を当て、息子との対話、イスラエルの諜報機関モサドによる追跡を交錯させながら、アウシュヴィッツでの過去をカラー、現在をモノクロ映像で描き、ナチズムに支配された男の日々を描く。「名もなき生涯」のアウグスト・ディールがメンゲレを演じたほか、マックス・ブレットシュナイダー、フリーデリケ・べヒトも出演。「チャイコフスキーの妻」「リモノフ」のキリル・セレブレンニコフが監督を務めた。

このたびの公開決定に際して、セレブレン二コフから日本の観客に向けた特別メッセージが到着。彼は「逃亡先で名前を変え、他人として生きる──おそらくこれが、ナチスの高官であったメンゲレにとって一番の屈辱だったでしょう。本作は、戦争によって魂を破壊された人間の内面では一体何が起こるのか?を描いているのです」と述べている。

「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」の配給はトランスフォーマーが担当する。

※「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」はR15+指定作品

キリル・セレブレン二コフ コメント

「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」が日本で上映されることは私にとって嬉しく、非常に光栄なことです。本作は謎多きナチスの医師ヨーゼフ・メンゲレという人物に焦点をあてます。彼は第二次世界大戦中で最も凶悪な戦争犯罪者の一人でありながら、30年もの間、罰から逃れ続けました。逃亡先で名前を変え、他人として生きる──おそらくこれが、ナチスの高官であったメンゲレにとって一番の屈辱だったでしょう。本作は、戦争によって魂を破壊された人間の内面では一体何が起こるのか?を描いているのです。

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