「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」が12月12日から17日に愛知・名古屋市で開催される。
“クリエイター・ファースト絶対主義”の国際アニメーション映画祭として誕生した本イベント。世界各国から優れたアニメーション作品が集められ、ミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドスクエア シネマ2、109シネマズ名古屋、NAGOYA試写室を中核とした上映施設、名古屋モード学園&HAL名古屋で60から80本の作品が上映される予定だ。
映画祭には6つの部門を設置。2024年1月以降に完成した40分以上の長編アニメーション映画を対象とするコンペティション部門は6月11日に募集がスタートする。国内外の最新作・話題作を上映する招待上映部門、テーマごとの特集上映部門のほか、ニューウェーブ部門、基調講演部門、セミナー/ カンファレンスプログラム部門が用意された。
本日6月2日に本映画祭の記者会見が行われ、ジェネラル・プロデューサーの真木太郎、フェスティバル・ディレクターの
会見で井上は「アニメを体験することが1つの国際共通語になってる。アニメを通していろんな国の人と仲良くなれると実感しています。交流の場として、国や民族を超えて仲良くなる場が作れればと思っています」とコメント。数土は「日本のアニメーションのビジネスはAnimeJapanやTIFFCOMで行われていると思いますが、そういった場所で取引されているのは完成されたものが中心。企画を持って行く場所はあまりないと思っています。ここに何かしらの可能性があるのではと考えています」と口にした。映画祭関係者によるコメントは以下の通り。
真木太郎(ジェネラル・プロデューサー)コメント
この度、愛知県知事大村秀章様ならびに名古屋市長広沢一郎様を始め関係者様のご尽力により、第1回「あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」を開催する運びとなりました。
アニメーションは日本を代表するコンテンツのひとつとして、映画から始まりました。その後テレビ、ビデオ、配信とそのメディアが変化するたびに多彩な進化を遂げ、今や世界中にそのファンを増やし続けています。デジタル化による表現技法だけでなく、作品のメッセージも多様な種類を生み出しています。この映画祭ではその「多様性を極めるコンテンツの価値」を広め、高め、進化させるエンジンになれるよう努力していきます。
井上伸一郎(フェスティバル・ディレクター)コメント
この度ご縁があって「あいち・なごやインターナショナル・アニメ・フィルム・フェスティバル」のファスティバル・ディレクターを拝命いたしました。愛知・名古屋に根ざす自動車、航空機、工作機械などの産業を支えるクラフトマンシップは、アニメーションの制作現場に共通するものではないでしょうか。芸術・文化と親和性の高いこの地で、新しい映画祭を開催できる喜びをファンの皆様と共有したいと願っています。
数土直志(アーティスティック・ディレクター)コメント
「グローバリゼーション」「ボーダレス」「次世代テクノロジー」、世界はいま大きく動いています。映像表現の最前線にあるアニメーションは、こうした文化・社会の変化や潮流を真っ先に映し出します。“アニメーションはこれからどこに向かうのか”“どこに向かうべきなのか”それらを知ることで、私たちは未来のカルチャーを垣間見ること出来るのです。
「あいち・なごや」はアニメーションの世界でこれから起きることをいち早く捉え、提示する新しいスタイルの映画祭を目指します。世界から最先端のアニメーションカルチャーが集まり、それを通して地域と世界がつながります。ワクワクやドキドキが体験できる6日間、いままでにない何か特別なことが起こるところ、そんな映画祭を作りたいです。
大村秀章(愛知県知事)コメント
愛知県で初めて国際的なアニメーション映画祭が開催されることを、大変喜ばしく思います。
本県は、世界的に人気のある漫画「ドラゴンボール」の鳥山明氏や「僕のヒーローアカデミア」の堀越耕平氏など、多くのクリエイターの出身地として知られているだけでなく、国内外のファンを魅了する「ジブリパーク」や、世界最大級のコスプレの祭典「世界コスプレサミット」など、アニメーション文化と深く関わりを持っております。
こうした地域の特徴を活かしながら、世界中から集まる才能あふれたクリエイターが、多様な世界観や高い創造力を作品に込めて発信することで、ここ愛知が国際的な文化交流の中心地となり、地域全体の活力が一層高まることを期待しています。本映画祭を通して、世界中の皆様に、心に残る感動や新たな出会いを体験していただければ幸いです。
広沢一郎(名古屋市長)コメント
第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバルの開催にあたり、開催地の名古屋市を代表して、ご挨拶申し上げます。
本映画祭は、世界中からアニメーション作品を集め、上映、表彰、関連企画の実施等を通じて、日本のアニメーション界における文化と産業の発展、人材の発掘・育成につなげることを目指して開催するものです。開催にあたり、関係者の皆様のご理解とお力添えをいただき、深く感謝申し上げます。
「世界コスプレサミット」発祥の地である本市は、コスプレ・アニメを日本一楽しめ、世界一あたたかなおもてなしをするまちとなることを目指し「コスプレホストタウン宣言」を行っております。また、日本が世界に誇る、スタジオジブリの世界観を表現した唯一無二の公園施設、ジブリパークを近隣に擁しているなど、アニメーションはすでに当地域の魅力のひとつとなっていると考えております。
この本市のアニメーション文化を活かし、本映画祭では、アニメーションの文化的価値を世界に発信し、国境を超えた多様な文化交流を創出して、「アニメ大国、日本」のブランドイメージを強化できるよう支援をしてまいります。
本映画祭の成功と、今後ますますのアニメーション界の発展を心から祈念し、私からの祝辞とさせていただきます。
にょほ🌻 @nyoppo
新潟に続いて名古屋でも国際アニメーション映画祭か~ と思ったけど、主要メンバーが一緒なのか…… 大丈夫なんかな?
2020年に広島国際アニメーションフェスティバルが終わって、後釜になるイベントを模索されてるのかなぁ https://t.co/uf8ygOY575