瀬戸康史・宮澤エマ・戸塚純貴「スオミの話をしよう」出演、長澤まさみ取り巻く人物に

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三谷幸喜が脚本と監督を担い、長澤まさみが主演する「スオミの話をしよう」の新たなキャストが発表され、物語の鍵を握る人物として瀬戸康史宮澤エマ戸塚純貴の出演が明らかに。あわせて、ポスタービジュアルと、ミュージカルシーンを交えた予告映像が解禁された。

左から戸塚純貴、瀬戸康史、宮澤エマ。

左から戸塚純貴、瀬戸康史、宮澤エマ。

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「スオミの話をしよう」ポスタービジュアル

「スオミの話をしよう」ポスタービジュアル[拡大]

本作の主人公は、突然行方をくらませた大富豪の妻・スオミ。スオミの失踪を知り、夫が住む豪邸に彼女を愛した5人の男が集結する。しかし彼らが語るスオミのイメージは見た目も性格もまったく異なるものだった。スオミを長澤が演じたほか、5人の男たちに西島秀俊松坂桃李遠藤憲一小林隆坂東彌十郎が扮する。

左から遠藤憲一、松坂桃李、小林隆、西島秀俊、坂東彌十郎。

左から遠藤憲一、松坂桃李、小林隆、西島秀俊、坂東彌十郎。[拡大]

瀬戸が演じるのは、西島扮する刑事の有能な部下で、スオミの行方不明事件を追う小磯杜夫(こいそもりお)。宮澤は、常にスオミの近くにいる神出鬼没の女・薊(あざみ)役で出演する。瀬戸は「殆どのシーンを長回しで撮影するというやり方で、ほど良い緊張感と三谷さんの脚本の可笑しさ、演者の皆さんの面白さに笑いを堪えながらの撮影でした」と振り返り、宮澤は「今までのどの作品よりも乗り越えるハードルが多く、現場で頂く演出にやはり、悩み続ける日々でした」と語った。2人について、三谷は「今、僕の作品のテイスト、テンポ感を一番分かってくれている俳優さん」とコメントしている。

戸塚は、彌十郎演じる身勝手な芸術家・寒川の世話係である乙骨直虎(おっこつなおとら)役にキャスティングされた。彼は「演出という武器を使って真剣にみんなを笑わせにかかってくる三谷さん、同じ目線でいてくださり、話しやすい環境を作ってくださる三谷さん、現場で台本が急に変わったりする三谷さん。台本にない要求を耳元で囁く三谷さん」と撮影時の三谷についてつづる。三谷は、戸塚を起用した理由を「僕が30年近く前に脚本を書いた『ヴァンプ・ショウ』という舞台の再々演を見に行ったら、当時古田新太さんがやられていた役を戸塚さんが演じられていて、それが素晴らしかったんです。この人はなんて面白いんだ!と思い、そこからすぐにお願いしました」と明かした。

「スオミの話をしよう」のミュージカルシーンより。

「スオミの話をしよう」のミュージカルシーンより。[拡大]

キャストが勢ぞろいしたビジュアルでは、スオミのミステリアスな表情と、ドレスアップした共演キャスト陣が、写真家・操上和美によって撮り下ろされている。YouTubeで解禁された映像には、スオミの失踪に関わる犯人からと思しき電話を誰が取るか争う男たちの姿や、ミュージカルシーンで観客に向けて投げキッスをするスオミの姿が映し出された。キャスト全員で歌うミュージカルナンバー「ヘルシンキ」は、三谷が作詞を担い、「ザ・マジックアワー」以降すべての三谷作品で音楽を手がけてきた荻野清子が作曲を担当している。

「スオミの話をしよう」は9月13日に全国で公開。

映画「スオミの話をしよう」予告編

瀬戸康史 コメント

舞台では何度も三谷作品に出演させていただいていますが、映像作品は初めてでした。
今回の作品は殆どのシーンを長回しで撮影するというやり方で、ほど良い緊張感と三谷さんの脚本の可笑しさ、演者の皆さんの面白さに笑いを堪えながらの撮影でした。
最初台本を読んだ時、僕が演じた小磯はとても難しい立ち位置にいる役だと感じましたが、三谷さんの演出が入ると自然とカラダが動くというか、いつものように三谷さんに良い意味で遊ばれ、そんな不安も自然と消えていきました。そして試写会では内容を知っていても大爆笑してしまいましたね。
是非多くの方にご覧いただきたいです。

宮澤エマ コメント

私は三谷さん作・監督の「記憶にございません!」が初三谷作品、初映画出演でしたので
当時は緊張やプレッシャーと戦いながら毎日撮影に挑んでいました。
その後、舞台や映像作品で三谷組に参加させて頂く機会も増え、今回の「スオミの話をしよう」は以前よりは落ち着いて撮影に臨めるかと思いきや、今までのどの作品よりも乗り越えるハードルが多く、現場で頂く演出にやはり、悩み続ける日々でした。
三谷さんのアイデアはどこから浮かんでくるのか分かりませんが、絶対に応えたい!という気持ちのもと、スタッフ、キャストが一丸となり本当に笑いの絶えない現場でした!
私は今回謎多き女性、薊を演じています。
唯一無二の三谷ワールドをのびのびと生きる薊を楽しんで観て頂ければ幸いです。

戸塚純貴 コメント

スオミというワードは人生で初めて聞きましたので調べたら自分の好きな事がたくさん当てはまる憧れの国でした。
撮影に入った当初は、大好きで尊敬している方の作品だからこそ、その方の作品に出た人ってだけでは終わりたくない、せっかくいただいたこの貴重な機会、自分にしかできない表現を全て出そう、と決めていました。
長澤まさみさんの現場での気遣いはいつにも増してありがたく、大先輩方の胸をお借りして気負わず自由に演じさせていただきました。
演出という武器を使って真剣にみんなを笑わせにかかってくる三谷さん、同じ目線でいてくださり、話しやすい環境を作ってくださる三谷さん、現場で台本が急に変わったりする三谷さん。台本にない要求を耳元で囁く三谷さん。恋愛ドラマでもなく、バイオレンスアクションでもなく、ミステリーでもシリアスでもなく、混沌ではなく、「三谷幸喜」というジャンル。

撮影ではお互いのお芝居に笑わずにはいられない、素晴らしいキャストと最高のスタッフが集結した「スオミの話をしよう」を僕自身も映画館で観るのを楽しみにしていますし、たくさんの方に観ていただきたい映画です。

三谷幸喜 コメント

ミュージカルシーンに関して

今作は一度原点に戻って、思い切り演劇的な映画を作ってみよう、限りなくワンシチュエーションに近いセリフ劇をやりたいと思ったところが出発点です。全体が舞台劇に近い作りなので、エンディングはカーテンコールという意味で、出演者が歌って踊るかつてのMGMミュージカル風の形式にしたいと思いました。クランクイン一ヶ月以上前から、長澤さんには歌稽古とダンスの特訓。その他のキャスト陣も時間が許す限り、稽古を重ねました。踊っている姿がイメージできない西島さんや松坂さん、遠藤さんや彌十郎さんが必死に踊りの稽古をしている姿は、それだけで感動的で、本当に申し訳ないけれどそれだけで笑ってしまうんです。長澤さんの圧巻のパフォーマンスとキャストそれぞれの個性が輝くダンスで、ミュージカルシーンは間違いなく今作の注目シーンとなりました。多幸感溢れるきらびやかなシーンを、ぜひ映画館の大スクリーンでご覧頂きたいです。

瀬戸康史、宮澤エマ、戸塚純貴に関して

瀬戸さんとエマさんは、今、僕の作品のテイスト、テンポ感を一番分かってくれている俳優さん。二人がいることで、他の俳優さんたちも“こんな風にやればいいんだ”ということが伝わったと思うので、僕にとっては、貴重な存在のお二人です。戸塚さんにお願いした乙骨役は、実は最後までなかなか決まらなかった役です。そんな時、僕が30年近く前に脚本を書いた「ヴァンプ・ショウ」(1992年初演 / 2022年再々演)という舞台の再々演を見に行ったら、当時古田新太さんがやられていた役を戸塚さんが演じられていて、それが素晴らしかったんです。この人はなんて面白いんだ!と思い、そこからすぐにお願いしました。スオミとスオミを愛する5人の夫、そして彼らを取り巻くこの3人の絶妙な掛け合いは必見です!

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(c)2024「スオミの話をしよう」製作委員会

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