長澤まさみらが「スオミの話をしよう」で和気あいあい、ダンス嫌いの西島秀俊も楽しむ

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映画「スオミの話をしよう」の完成報告会「『スオミの話をしよう』の話をしよう」が、本日8月29日に東京のザ・リッツ・カールトン東京で行われた。

左から松坂桃李、長澤まさみ、西島秀俊、瀬戸康史。

左から松坂桃李、長澤まさみ、西島秀俊、瀬戸康史。

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「スオミの話をしよう」完成報告会の様子。

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本作は1つの屋敷を舞台にしたサスペンスコメディ。大富豪の妻・スオミが失踪し、夫が住む豪邸には彼女を愛した5人の男が集まる。しかし、彼らが語るスオミのイメージは見た目も性格もまったく異なるものだった。本イベントにはスオミ役の長澤まさみをはじめ、キャストの西島秀俊松坂桃李瀬戸康史遠藤憲一小林隆坂東彌十郎戸塚純貴宮澤エマ、脚本・監督を担当した三谷幸喜が出席した。

長澤まさみ

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三谷幸喜

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三谷の脚本・監督による映画は2019年に公開された「記憶にございません!」以来5年ぶり9本目。長澤は「スオミという役を通していろんなキャラクターを演じさせていただきました。難しいこともありましたが、この皆さんと楽しく、和気あいあいとやることができました」と述べる。また「10年前に三谷さんの舞台に出演させていただいたとき、もっともっと一緒にお仕事がしたいなと物足りなさを感じていたので、今回こうして実現できて本当にうれしい限りです」とほほえむ。三谷は「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で長澤さんにナレーションをやってもらったんですけど、そういえば彼女とは映画をやったことがない。10年前にご一緒してからどんどんスキルを上げてこられて、この人のために映画を作りたいなと思ったんです」と述懐した。

西島秀俊

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松坂桃李

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西島はスオミを愛した“4人目の男”で神経質すぎる警察官・草野圭吾(くさのけいご)、松坂は“2人目の男”である見栄っ張りのYouTuber・十勝左衛門(とかちざえもん)役で出演。三谷組初参加となった西島は「本当に楽しかった! 稽古の約1カ月間もそうです。僕はダンスが嫌だったんですが、このメンバーで踊っていると楽しいなと思えてきて。それに三谷監督の演出でどんどん面白くなっていくんです」と振り返る。同じく初参加の松坂は「演者としてというか、一観客として楽しめちゃうくらい撮影はずーっと楽しかった。ダンス練習も部活のようでしたし、撮影の前室で急にお芝居のリハーサルが始まる感じとか、絆が生まれる現場でしたね」と語った。

瀬戸康史

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宮澤エマ

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三谷組常連の瀬戸と宮澤が演じたのは、草野の有能な部下でスオミの行方不明事件を追う小磯杜夫(こいそもりお)と、常にスオミの近くにいる神出鬼没の女・薊(あざみ)。ダンスシーンは「フリースタイルで自由に踊ってくれ」と三谷から指示があったそうで、瀬戸は「何をやったか覚えてないです(笑)。でも僕の新たな一面が解放されていると思います」とはにかむ。宮澤は「ファイヤーダンスっていうキーワードだけもらって、そもそもファイヤーダンスって何?というところから始まって。大変でしたよ」と回想。三谷は「この2人は舞台を何度もやっているので、僕がやってほしいことを何も言わずにやってくれる」と信頼感をのぞかせた。

戸塚純貴

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乙骨直虎(おっこつなおとら)役の戸塚は「三谷さんの作品に大抜擢されて、僕もついにここまで来たんだと。名だたる先輩方に囲まれての撮影は本当に刺激的で、毎日が楽しかったです」と喜びをあらわにする。MCから印象に残っている撮影時のエピソードを聞かれると「三谷さんが本番前に笑わせてくるんです。本番直前に『犬神家の一族』のスケキヨの声でこのセリフを言ってほしいとか」と明かした。

遠藤憲一

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左から遠藤憲一、松坂桃李、長澤まさみ。

左から遠藤憲一、松坂桃李、長澤まさみ。[拡大]

また遠藤はスオミを愛した“1人目の男”であるM気質の使用人・魚山大吉(ととやまだいきち)、小林は“3人目の男”でお人よしな刑事・宇賀神守(うがじんまもる)、彌十郎は“5人目の男”で身勝手な芸術家・寒川(さむかわ)しずおを演じている。遠藤は「監督に言われたのが、この5人の中で一番スオミを愛してくれということ。スオミがいなくなって全員がパニックになるシーンで、全力でわーっとのどがかれるくらい声を出したんです。そしたら三谷さんから『この役のイメージは高倉健さんです』と。一から役作りをし直しました……。けっこうショックでしたよ(笑)。それで翌日は高倉健さんっぽくやってみたら『もう忘れてくれ』って」と嘆く。

小林隆

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左から西島秀俊、瀬戸康史。

左から西島秀俊、瀬戸康史。[拡大]

小林は三谷の「若くあれ」という演出のもと、メイクを施して撮影に臨んだ。西島は「もう吹いちゃって吹いちゃってしょうがなかった」とその姿に笑いを我慢できなかったことを明かし、三谷は「あまりにも西島さんが笑うもんだから、僕も楽しくなっちゃって強引に笑わせたりしていました。作品に対してなんのメリットもないんだけど」と笑う。彌十郎は「舞台と同じように、どこにカメラがあるかわからないようにやっていました。メンバーも監督もスタッフの皆さんも素晴らしくて、もうめちゃくちゃ楽しかったですね」と話した。

最後に三谷は「演劇的な映画を作ったつもりではありますが、結果的にはすごく映画らしい映画になった。やっと自分が映画監督なんだと自信を持って言える作品。皆さんぜひ劇場でご覧ください」とメッセージを送った。

「スオミの話をしよう」は、9月13日より全国でロードショー。

映画作品情報

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(c)2024「スオミの話をしよう」製作委員会

映画「スオミの話をしよう」予告編

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