三谷幸喜「スオミの話をしよう」は“長澤まさみムービー”、魅力をスクリーンに収める

映画「スオミの話をしよう」製作報告会が、本日12月13日に東京都内で行われ、同作の脚本・監督を担う三谷幸喜が出席した。

本作は1つの屋敷を舞台にしたサスペンスコメディ。大富豪の妻・スオミが失踪し、夫が住む豪邸には彼女を愛した5人の男が集まる。だが、彼らが語るスオミのイメージは見た目も性格もまったく異なるものだった。スオミ役に長澤まさみが扮する。

三谷の脚本・監督による映画は2019年に公開された「記憶にございません！」以来5年ぶり9本目。彼は「スオミの話をしよう」について、「これは“長澤まさみムービー”です。おそらく今の日本映画界でもっとも輝いている女優さんです。コメディエンヌとしての輝きも含めて、今現在の彼女の魅力をスクリーンに収めたかった。1つの目標でもありましたから。長澤さんのファンの方は『こんな姿が見たかったんだ！』と、きっと思ってくれるはず」と述懐する。

報道陣から長澤の魅力を問われた三谷は「はっちゃけたイメージもあるけれど、実はすごく繊細なお芝居をされる。役を掘り下げて、セリフを1つひとつ納得いくまで繰り返すんですよ」と明かす。続けて、「今作では5人の男たちが話すスオミのイメージは全員違う。それでいて1人の人間に見える。とても難しくて複雑な役を僕の思っていた以上に演じてくださった。ちょっとだけ歌ったり踊ったり、アクションもあり、長澤まさみのすべてがここにあると思います」と話し、手応えをのぞかせた。

三谷は会見でほかにも、「出演してくれた俳優さんは素晴らしい方ばかりです。あまり僕の作品には出ていない俳優さんばかり。佐藤浩市さん、中井貴一さん、西田敏行さんは出ていないです（笑）」とも明かしていた。

「スオミの話をしよう」は、9月13日より全国で公開。