【日本アカデミー賞】最優秀主演女優賞は岸井ゆきの、「ケイコ」で新たな景色と出会う

岸井ゆきのが「ケイコ 目を澄ませて」での演技が評価され、第46回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞に選出された。

授賞式は、本日3月10日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた。プレゼンターは前年度の受賞者・有村架純が務めた。

岸井は、ブロンズを大事そうに抱えながら「身に余る賞をありがとうございます」と声を震わせる。そして「三宅（唱）組でなければ、誰か1人が欠けたら、私はここに立てなかった」と関係者に感謝の思いを伝えた。

その後、岸井は「私は他者を演じることで、自分を“見る”ことができる。家に帰って、私ってやっぱりなんでもないんだと思えることに安心します」「30年も40年も前の映画を初めて観たときに、『これを観るために今までがあったんだ』と思うことがあるんです。それまで、映画はずっと見つけてもらうのを待ってくれていた。そういうふうに（自身も）まだ出会う前の誰かのために生きることができるのかなと思う」と映画への愛を言葉にしていく。最後に「ケイコ 目を澄ませて」が現在も上映中であることに触れて「この作品には、私が見たことのない景色をたくさん見せてもらえました。ぜひ劇場で観ていただきたいなと思います。それだけが私の望みです」と呼びかけた。

なお授賞式には優秀主演女優賞に輝いた「さかなのこ」ののん、「PLAN 75」の倍賞千恵子、「流浪の月」の広瀬すず、「ハケンアニメ！」の吉岡里帆も出席した。映画ナタリーでは、授賞式の模様を引き続きレポートする。

優秀主演女優賞

★岸井ゆきの「ケイコ 目を澄ませて」
のん「さかなのこ」
倍賞千恵子「PLAN 75」
広瀬すず「流浪の月」
吉岡里帆「ハケンアニメ！」
※★印が最優秀主演女優賞