本作は亡き妻への思いを捨てきれない精神科医の貴志と、その男に愛を求める患者・綾子の姿を描く物語。
特報には「まだ気にしてるの? 私の遺体の前で、もう誰も愛さないって誓ったこと」という言葉に続いて、貴志と綾子の人生の歯車が狂い堕ちてゆく様子が収められた。杉野は「不器用な生き方しかできない綾子という人物を演じながら、彼女を激しく嫌悪し、同情し、共感しました」と、斎藤は「万田邦敏監督の唯一無二の映画文法の元生まれた愛の三部作最終章である本作に寄り添えた事は私の大いなる財産です」とコメントした。
「愛のまなざしを」は11月12日より東京・ユーロスペース、池袋シネマ・ロサ、キネカ大森、イオンシネマほか全国で順次公開。
杉野希妃 コメント
「愛のまなざしを」は、実体のないものに囚われ、愛を渇望する人たちの話です。不器用な生き方しかできない綾子という人物を演じながら、彼女を激しく嫌悪し、同情し、共感しました。
万田監督のきめ細やかな演出に従うにつれ、綾子は飢えた獣なのだと実感し、理性を剥ぎとるよう努めました。彼女の弱さと強さは私自身のものでもあり、そのことがまるで鏡のように反射して撮影を終えてもなお自分を苦しめました。愚かな女だと言ってしまうのは簡単だけれど、愚かさこそが人間の本質かもしれません。コロナ禍の今、彼女の切実さをやっと愛せるような気がしています。
愛のまなざしをぜひ劇場で感じてください。
斎藤工 コメント
万田邦敏監督の唯一無二の映画文法の元生まれた
愛の三部作最終章である本作に寄り添えた事は私の大いなる財産です
曖昧で不確で奇妙な人間と言う生き物の生む愛憎と言う普遍的な物語
そこに映し出されるは他人事なのか
はたまた我が事なのか
(感染対策を万全にした上で)
劇場で出逢って浸って頂けたら幸いです
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