第70回ヴェネツィア国際映画祭でドキュメンタリー映画として初めて金獅子賞に輝いた「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」や、第66回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」などで知られるロージ。最新作である「国境の夜想曲」は「ノットゥルノ/夜」のタイトルで、第33回東京国際映画祭などで上映された。
「国境の夜想曲」は3年以上の歳月を掛けて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影。通訳を伴わず1人で旅したロージが、侵略、圧政、テロリズムにより犠牲になりながら一条の光を見出す者たちの思いを紡いだ。
ロージは「『国境の夜想曲』は光の映画であり、暗闇の映画ではありません、人々の驚くべき、生きる力を物語っています。この映画は戦争の闇に陥った人間への頌歌です。ショパンの“夜想曲”のように、ここでも暗闇は口実であり、生きている者を響かせる機会を与えるものです」とメッセージをつづっている。
「国境の夜想曲」は、東京のBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開。
ジャンフランコ・ロージの映画作品
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「海は燃えている」ジャンフランコ・ロージの新作ドキュメンタリーが2022年公開(コメントあり)
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