映画祭「移民とわたしたち」が、12月2日から8日に東京・ユーロスペースで開催される。
日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コース映画ビジネスゼミとユーロスペースが主催する本特集。13回目となる今回は、日本から東南アジアへ出稼ぎに行った女性たちの帰国後の生活が描かれる
女優・コメンテーターの
日芸映画祭「移民とわたしたち」
2023年12月2日(土)~8日(金)東京都 ユーロスペース
<上映作品>
「からゆきさん(1937年)」(監督:木村荘十二)
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「サウダーヂ」(監督:富田克也)
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「かぞくのくに」(監督:ヤン ヨンヒ)
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「レ・ミゼラブル」(監督:ラジ・リ)
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※初公開年順
※1日4回、各作品2回ずつ上映
サヘル・ローズ(女優 / コメンテーター)コメント
多様性という繊維、SDGsというファッション。人間は作り物ではない。人間は着飾るための駒でもない。本質がずれつつある社会で、映画がもつ可能性を噛みしめてほしい。無関心化が進む現代社会では共存も調和も生まれない。映画は100年先まで残る大事な歴史の記録。生きた証言の行動が止む前に、記録として残していく遺産。いいことも、悪いことも、不都合な真実も、すべて、暴ける。それが映画の魔法です。知らなかった世界を覗きながら、当事者たちの言葉と映画の息吹きを感じてほしい。明日はアナタが彼等の立場になるかもしれないから。
田原総一朗(ジャーナリスト)コメント
日本に留学生として、或いは働くために入国している外国人たちに、日本の政治は与野党共に冷酷で、外国人を差別している。例えば、2021年にスリランカ国籍のウィシュマさんが出入国在留管理局に収容されている時に死亡した事件が記憶に新しい。この出来事は、発覚当時から大問題として多くのメディアが報じたが、外国人差別の状況は今もあまり変わってはいない。映画を通して、移民や外国人について考える機会をもってほしい。
望月衣塑子(東京新聞記者)コメント
30回にわたり点滴や入院治療を求め続けたスリランカ人女性ウィシュマさんは、1本の点滴も打たれることなく見殺しにされた。あの非情な死亡事件で、どれだけ人権意識が欠如した国なのか、みな知ったはずだった。しかし事件から2年後、難民申請を原則2回目までとする改悪法が国会で成立。難民認定率1%以下の日本で今後、さらに多くの外国人が命の危険に晒されようとしている。このような不条理が続いている現状を私たちは許していいのか。
安田菜津紀(認定NPO法人Dialogue for People副代表 / フォトジャーナリスト)コメント
私たちの社会はすでに多様だ。けれどもマイノリティの姿は、時にステレオタイプ的に、時に悪意の対象として、また時に過度に美化され、表象されてきた。大切なのは各映画を通して、それが「なぜ」なのかを考えることではないだろうか。
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日芸生による映画祭「移民とわたしたち」で「かぞくのくに」「サウダーヂ」など上映(コメントあり) https://t.co/4MqVFOO7Gc