バルカン半島を旅して撮影「いつか、どこかで」監督リム・カーワイと主演女優がトーク

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「いつか、どこかで」のトークイベント付き先行上映が本日12月28日に東京・ユーロライブで行われ、主演のアデラ・ソー、監督を務めたリム・カーワイが出席した。

「いつか、どこかで」トークイベント付き先行上映の様子。

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「いつか、どこかで」ビジュアル

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旅をしながら映画を制作するシネマドリフター(映画流れ者)を自称するリム・カーワイ。本作は2018年公開「どこでもない、ここしかない」に続く、バルカン半島3部作の第2弾だ。悲しい過去を背負うマカオ人女性でバックパッカーのアデラがモンテネグロ、クロアチア、セルビアを旅するさまを描く。

「いつか、どこかで」

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女優・モデルとして活躍し、2013年にはミスマカオに選ばれた経験もあるアデラ・ソー。8年前ほど前に日本へ留学していた際にリム・カーワイと知り合い、今回の出演に至った。この日はコロナ禍で来日が叶わず、マカオからオンラインで出席。彼女は「まったく準備せず、脚本もないまま監督に誘われて撮影に参加しました。私にとってもバルカン半島はなじみがない場所。知らないところをウロウロしながら、監督、カメラマン、録音技師、そして私の4人で1台の車に乗ってあちこち旅行しながら撮ったんです。限られた時間と予算で作られた作品ですが、とても映画を気に入っています」と挨拶する。

リム・カーワイ

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脚本を事前に用意せず、現地で出会った一般人に出演してもらいながら即興的に映画を作り上げるリム・カーワイ。撮影は2018年7月末、セルビアの首都ベオグラードから始まった。「僕たちが泊まっているゲストハウスでいろいろな人と知り合う。そこでいいなと思った人にその場で出演をお願いして。彼らと話しているうちにインスピレーションをもらい、今のようなストーリーになっていきました。出会う人によって話はどんどん変わっていくんです」と述懐。アデラ・ソーも「『脚本がない』と言われたときはすごく戸惑いました。現場に行ってからもスタッフが2人しかいなくて、言葉も通じなくてさらに戸惑いました(笑)。撮影には徐々に慣れていって、その場で即興演技を求められるとすごく鍛えられる。撮影の毎日は刺激の連続でした」と現場を振り返った。

「いつか、どこかで」

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映画の舞台となった3カ国には、1991年から10年続いたユーゴスラビア紛争を経験した世代が今も多く生きる。アデラ・ソーは「最初は旅行しながら撮影するという軽い気持ちでバルカン半島に行きました。でも現地の人々やセルビア人のスタッフと話すうちに、この地域の複雑で悲しい歴史を知りました」と回想。現地の人々に思いを馳せながら「今はとても平和に暮らしてるように見えるけど、20歳以上の多くの人が戦争を体験していて何かを失っている。でも、とても生き生きと生活していて。そういった過去があったからこそ、いかに大変でも、今を大切にして生きている。この映画と撮影の1カ月間で一番勉強になったことでした」と語った。

「いつか、どこかで」は1月2日より大阪のシネ・ヌーヴォ、1月23日より東京の池袋シネマ・ロサで公開。

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