黒沢清の「スパイの妻」に綾辻行人、大根仁、こうの史代、今日マチ子らが賛辞贈る

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黒沢清の監督作「スパイの妻」を鑑賞した著名人のコメントが到着した。

「スパイの妻」

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「スパイの妻」メインビジュアル

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太平洋戦争前夜の兵庫・神戸を舞台に、連合国のスパイと疑われる貿易商とその妻を描く本作。高橋一生が満州で恐ろしい国家機密を知ってしまった福原優作、蒼井優が周囲から“スパイの妻”と罵られる聡子を演じた。

黒沢清

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第77回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)に輝いた本作。審査員長を務めたケイト・ブランシェットは「『スパイの妻』が銀獅子賞にふさわしいことは明らかでした」と述べている。またミステリー作家の綾辻行人は「この映画を観おえて、おそらく多くの人々が口にするであろうひと言を、僕もやはり発さずにはいられない。──お見事です」とたたえ、映像ディレクターの大根仁は「黒沢清監督は時々、未来を見破るような映画を作る。『スパイの妻』は黒沢清映画の新機軸にして大傑作、そして新たな予見なのかもしれない」とコメントを寄せた。

またマンガ家のこうの史代は「雷雲のように不穏な時代設定。薄氷のように張りつめた会話。なのに早春の陽ざしのように軽やかな、稀有な物語でした」とつづり、同じくマンガ家の今日マチ子は「表と裏、策略と正義、真実と嘘、映画と現実、…美しく入れ替わっていく。翻弄される恍惚さえ感じるほどに」と語っている。

「スパイの妻」は10月16日より東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。

ケイト・ブランシェット コメント

「スパイの妻」が銀獅子賞にふさわしいことは明らかでした。

クリスティアン・ペッツォルト(映画監督)コメント

I love this movie!
オペラ的なリズムと画作りで政治的ドラマを描く、
このような作品には久しく出会っていなかった。
1930~40年代の世界を現代のスタイルで描き出すなんて!

ヴェロニカ・フランツ(脚本家 / 映画監督)コメント

黒沢清の大ファン! 時代物でありながら現代性を感じさせる素晴らしい作品。

綾辻行人(ミステリー作家)コメント

この映画を観おえて、おそらく多くの人々が口にするであろうひと言を、
僕もやはり発さずにはいられない。──お見事です。

水道橋博士(お笑い芸人 / タレント)コメント

あの時代へ観客をトラベルさせる時代劇ミステリーとして、
作品の風格、語り口、そして、演技のアンサンブルまで最高峰の日本代表レベル。

大根仁 コメント

黒沢清監督は時々、未来を見破るような映画を作る。
「スパイの妻」は黒沢清映画の新機軸にして大傑作、そして新たな予見なのかもしれない。

こうの史代(マンガ家)コメント

雷雲のように不穏な時代設定。薄氷のように張りつめた会話。
なのに早春の陽ざしのように軽やかな、稀有な物語でした。

やくみつる(マンガ家)コメント

開戦前夜、夫婦間に芽生えた猜疑心が横糸となり、織り上げが進行する。
けれど、太く、確信的に貫かれた縦糸は卑劣な戦争の闇を描出していく!

今日マチ子(マンガ家)コメント

表と裏、策略と正義、真実と嘘、映画と現実、…美しく入れ替わっていく。
翻弄される恍惚さえ感じるほどに。

八代亜紀(歌手)コメント

愛と正義を信じ、力強く生きていく二人がとても印象的でした。
要所に出てくるサスペンス調の何とも言えない空気感に、
誰もが吸い込まれること間違いなし。

大澤真幸(社会学者)コメント

女の愛と男の愛。両者はともに純粋であるがゆえに噛み合わない。
この愛の逆説をかくも見事に描いた映画を私はほかに知らない。

馬場典子(フリーアナウンサー)コメント

戦時下の物語かと思いきや、いつの時代にも起こり得るラブサスペンスだった。
仕事柄、言葉や表情には敏感な方だと思うのですが、この映画には完敗。
聡子と優作、2人を取り巻く人々の、嫉妬や駆け引き。
愛か、正義か、時代の空気か。人が一番大事にするものは、人によって違う。
それにしても、なぜ?
フィナーレを迎えてもなお掴み切れない人の心。
早く誰かと語り合いたい。

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