第77回ヴェネツィア国際映画祭の授賞式が、イタリア現地時間9月12日に行われ、
現地時間9月1日より行われてた同映画祭。新型コロナウイルス感染拡大の世界的な影響から、数々の映画祭がオンライン開催や中止を決める中、例年通りの開催に乗り出した。
2021年1月に日本公開される「ノマドランド」は、ジェシカ・ブルーダーによるノンフィクション「ノマド:漂流する高齢労働者たち」をもとにしたロードムービー。リーマンショック後、キャンピングカーで“現代のノマド(遊牧民)”として過酷な季節労働の現場を渡り歩くことになった60代女性ファーンをマクドーマンドが演じた。
マクドーマンドは、同作のワールドプレミアを行った米ロサンゼルス郊外の会場から「知ってほしいのは、クロエ(・ジャオ)、サーチライト(・ピクチャーズ)、全製作チーム、一緒に旅をした25人の仲間、私たちを生活に加えてくれた、バンで移動し続けるノマドたち……彼らのすべての息がこの映画を形作っていること。ある意味、この奇妙な世界で、あなた方の映画祭に私たちを参加させていただいたことに感謝します」とコメントを発表。監督の
黒沢が脚本も共同で手がけた「スパイの妻」は、太平洋戦争前夜の兵庫・神戸を舞台に、連合国のスパイと疑われる貿易商とその妻の姿を描く物語だ。蒼井のほか
また銀獅子賞(審査員大賞)は
なお
※「ノマドランド」は、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて公開延期となりました。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
第77回ヴェネツィア国際映画祭 主要部門受賞結果
金獅子賞
クロエ・ジャオ「ノマドランド」
銀獅子賞(審査員大賞)
ミシェル・フランコ「Nuevo Orden(原題)」
銀獅子賞(監督賞)
黒沢清「スパイの妻」
審査員特別賞
脚本賞
女優賞
ヴァネッサ・カービー「Pieces of a Woman(原題)」
男優賞
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ「Padrenostro(原題)」
マルチェロ・ マストロヤンニ賞
ルーホッラー・ザマニ「Khorshid(原題)」
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黒沢清の映画作品
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杉本穂高@初書籍「映像表現革命時代の映画論」発売中!! @Hotakasugi
脚本賞をチャイタニヤ・タームハネーが取ったのね。この人の「裁き」はすごい映画だったよね。
黒沢清が「スパイの妻」でヴェネツィア国際映画祭の監督賞に、最高賞は「ノマドランド」 - 映画ナタリー https://t.co/TV3fuUmAys