佐藤健主演で瀬々敬久がミステリー「護られなかった者たちへ」映画化、共演に阿部寛

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中山七里のミステリー小説「護られなかった者たちへ」を瀬々敬久が実写映画化。佐藤健が主演を務めるほか、阿部寛清原果耶倍賞美津子吉岡秀隆林遣都が出演することがわかった。

左上から時計回りに佐藤健、阿部寛、林遣都、吉岡秀隆、倍賞美津子、清原果耶。

左上から時計回りに佐藤健、阿部寛、林遣都、吉岡秀隆、倍賞美津子、清原果耶。

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本作は東日本大震災から時を経た宮城・仙台を舞台に、貧困や格差の問題を描く社会派ミステリー。主人公は知人を助けるために放火、傷害事件を起こして服役していた利根泰久だ。刑期を終えて出所したばかりの彼は、被害者がすべて餓死というある奇怪な連続殺人事件の捜査線上に容疑者として浮かび上がる。そして犯人の確証がつかめない中、新たな事件が起こってしまう。

「8年越しの花嫁 奇跡の実話」に続いて瀬々と組む、利根役の佐藤は「生活保護というシステムの裏に潜む人々の様々な思い、その中でも途方もないやるせなさ、悲しみ、どこへ向ければいいかわからぬ憤り、怒りをぶつけていくことがこの作品での自分の役割だと思っています」とコメント。「魅力的なキャストの皆様、そして再び瀬々監督とご一緒できることを大変嬉しく思います」と意気込みを語った。

なお阿部は宮城県警捜査一課の刑事・笘篠誠一郎役、清原は福祉保健事務所の職員でケースワーカーの円山幹子役、倍賞は東日本大震災で被災した遠島けい役、吉岡は国会議員の上崎岳大役、林は笘篠の後輩刑事・蓮田智彦役で出演。「藁の楯 わらのたて」「永遠の0」などで知られ、瀬々とは「糸」に続いてタッグを組む林民夫が脚本を担当している。

アミューズが企画、松竹が配給を担う「護られなかった者たちへ」は2020年に全国ロードショー。撮影は4月から5月にかけて行われる予定だ。

佐藤健 コメント

生活保護というシステムの裏に潜む人々の様々な思い、その中でも途方もないやるせなさ、悲しみ、どこへ向ければいいかわからぬ憤り、怒りをぶつけていくことがこの作品での自分の役割だと思っています。魅力的なキャストの皆様、そして再び瀬々監督とご一緒できることを大変嬉しく思います。監督とは前回2ヶ月の岡山ロケを共にしましたが、今回の舞台は宮城です。またしばらく瀬々組の濃厚な映画の世界に浸ってきます。

阿部寛 コメント

瀬々監督と数年ぶりにご一緒しますが、監督ならではの、リアリティと素朴な人間の感情が入り混じる現場に身をゆだねようと思います。不可解な連続殺人事件を追いかける刑事役となりますが、今までとは一味違う刑事像となる予感と期待があり、撮影現場に入る事が今から楽しみです。
今回の物語の舞台は宮城県を中心とした東北地方になりますが、東日本大震災のみならず、日本各地で発生している天災を風化させないためにも、物語を通して記憶と想いを繋げていければと思います。

清原果耶 コメント

この度、円山幹子役で出演することになりました、清原果耶です。
脚本や現地で感じたものを
出来る限り沢山胸に抱き留めて
彼女を生きたいと思っています。
この映画が誰かの心を温め、
これからに繋がる灯火のようなものになれば幸いです。
撮影はまだ始まっていないのですが
監督、スタッフ・キャストの皆様と
全身全霊で臨めればと思います。

吉岡秀隆 コメント

今という時代だからこそ生まれるべき映画になればと思います。
「64-ロクヨン-」以来の瀬々組、緊張感を持ってワンカットワンカット大事に演じられればと思います。

林遣都 コメント

東日本大震災から9年、今もなお、この脚本の中の登場人物たちのように長きにわたって
やりきれない叫びを抱え続けている人々が沢山いると思うと、自然災害とはどれだけ惨く恐ろしいものかを改めて痛感させられました。自分の役どころがこの映画の持つメッセージを受け取らなければならない対象にあると感じています。
自分の目で見て感じ、抱いた気持ちを大切に、撮影に臨んでいきたいと思います。

瀬々敬久 コメント

今、立ち向かわないといけない問題は様々です。新型コロナウイルスへの対応だけでなく、多くの問題の中で僕たちは生きている。今回は中山七里さんの原作を得て、貧困問題や格差社会について考えながら映画を作っていくこととなりました。そこには一緒の仕事は二度目となる佐藤健さんがいます。しなやかな感性と身体で新しい場所へと映画を運んでくれると信じています。清原果耶さんは世界に立ち向かうヒロインとして、今を生きる我々の代弁者として、気持ちと覚悟をさらけ出してくれると思います。十年ぶりにご一緒する阿部寛さんとは本当に現場でお会いするのが楽しみです。未だゴールは見えていませんが、キャスト、スタッフ共にこの大変な状況の中で、映画を作る意味を考えながら粛々と突き詰めていきたいと思っています。それが僕らの仕事であり、生きていくことだと思っています。

中山七里 コメント

以前、某映画監督と話をしていた時、こんなことを聞いた。
「実はエキセントリックな役というのは演じるのが割と簡単なんです。本当に難しいのは普通の人を演じることでしてね」
当初、出版社からのオーダーは「仙台を舞台にした物語を書け」という内容だった。仙台という場所からテーマはすぐに決まったが、難航したのはキャラクター設定だった。僕の小説には天才ピアニストやドーベルマンのような刑事や悪徳弁護士など特異な人物が登場することが多いが、この物語は市井の人々の絶望と喜びを描く必要があった。従って登場するキャラクターは全員普通の人であり、普通の生活をし、普通に泣き、普通に憤る。
今回「護られなかった者たちへ」映画化に際して、佐藤健さんや阿部寛さんといった演技派・実力派と称される方々がずらり揃い踏みしたと聞き、原作者として幸せを噛み締めているところである。

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