フィリップ・ガレルがつづる愛、「救いの接吻」「ギターはもう聞こえない」DVD発売

フィリップ・ガレルの監督作「救いの接吻」「ギターはもう聞こえない」のDVDが、明日3月28日に同時リリースされる。

「救いの接吻」は私小説的な映画を作り出してきたガレルが、崩壊の危機にある家族を描いた物語。ガレル本人をはじめ当時のパートナーであるブリジット・シィ、息子のルイ・ガレル、実の父であるモーリス・ガレルという実際の家族がキャストとして顔をそろえている。1989年に製作され、2019年に日本初公開された。

1991年のヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞に輝いた「ギターはもう聞こえない」は、ガレルが亡き恋人ニコに捧げた作品。海辺の町で共同生活を送るカップル2組の切ない愛の物語がつづられる。ニコの分身とも言えるマリアンヌをオランダ人女優のヨハンナ・テア・ステーゲ、その恋人であるジェラールを「トリコロール／青の愛」のブノワ・レジャンが演じた。