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三谷幸喜が語る“脚本家冥利に尽きる”題材とは、大河主人公は「めちゃめちゃダーク」

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「鎌倉殿の13人」制作・主演発表会見の様子。

「鎌倉殿の13人」制作・主演発表会見の様子。

NHK大河ドラマ第61作「鎌倉殿の13人」の制作・主演発表会見が本日1月8日に東京・NHK放送センターで行われ、脚本を担当する三谷幸喜が出席した。

本作は小栗旬演じる北条義時を主人公にしたサバイバルエンタテインメント。源平合戦や鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る駆け引きや争いが描かれる。タイトルに含まれる「鎌倉殿(かまくらどの)」とは、鎌倉幕府将軍を意味し、頼朝の天下取りを支えた13人の家臣を中心に物語が展開していく。頼朝の死後に起こった権力争いで最後まで生き残り、第2代執権として実権を握ったのが、もっとも若かった義時だ。

大河ドラマへの参加は「新選組!」「真田丸」に続いて3度目となる三谷は「2度あることは3度ある。脚本の三谷幸喜です」と挨拶。「新しい大河を作りたい」という思いから、大河として初めてアラビア数字がタイトルに含まれる群像劇に。三谷は「第2代将軍となった源頼家の暴走を止めるために、集まったのが13人の家臣。日本の歴史上、初めて合議制で政治が動いた瞬間で、本当に僕好みの設定です」と時代背景を説明する。

13人には比企能員、梶原景時、和田義盛、中原親能、二階堂行政、大江広元、北条時政、北条義時、八田知家、安達景盛、三浦義澄、足立遠元、三善康信が名を連ねており、三谷は全員の頭文字を取って「ひかわなにお ほほはあみあみ」と名前の覚え方を伝授。「今はほとんど知らない人ばかりだと思います。ですがドラマの放送中には、日本中の人が全員の名前を覚えていると確信しております」と期待を煽った。

義時の人物像に関しては「めちゃめちゃダーク。こんなダークな主人公が日曜の夜20時にいていいのか心配なくらい(笑)。そんな男の人生を明るく楽しく描くのが僕の使命だと思っています」と説明。さらに「これまで手がけた大河は2つとも敗者の話。今回の北条義時は歴史上では勝者なんです。ただ本当に勝ち組だったのか?と考えると、犠牲にしたものも多い。僕の考える義時は孤独な男で、もしかしたら絶望の中で死んでいったのかもしれない。そう思うと、共感を持って義時を描けると思います」と語る。平安時代末期から鎌倉時代の初期を舞台にしており、「この時代って本当に面白い。面白くなる要素が全部詰め込まれてるんです。僕の頭では想像付かないようなドラマが展開していて、すごくドラマティック。それを描くことができるのは脚本家冥利に尽きる」と続けた。

また小栗の主演に関しては三谷自身が名前を挙げたそうで「大河ファンの僕が観たかった。本当に楽しみです」と期待を寄せる。なお小栗は「天地人」の石田三成役、「八重の桜」の吉田松陰役、「西郷どん」の坂本龍馬役に続く大河出演に。小栗が今回の発表に寄せたコメントは下記に掲載している。

「鎌倉殿の13人」は2022年1月に放送スタート。「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」「探偵はBARにいる3」の吉田照幸が演出として参加する。

小栗旬 コメント

1年半にも亘り、ひとつのテーマ、一本のドラマに出演するという大河ドラマの経験は、生涯一度は体験したい……体験しなければならない……僕にとって俳優としての大きな関門であり、夢であり、挑戦であり、恐れさえ覚える覚悟の要る仕事です。
しかし2年後40歳という節目の年に放送される大河ドラマを演れることに幸運と興奮と、大きな喜びを感じています。ましてや3度目の大河脚本となる三谷幸喜さんの練熟した筆先が、どんな義時像を描き出すのか……また僕自身、どうすれば皆さんの期待を裏切らない義時を演ずる事が出来るのか……など、今から想像するだけでワクワク胸躍る思いです。

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