劇場アニメ「
本作は、消防士の青年・雛罌粟港とサーフィン好きの大学生・向水ひな子の姿を描くラブストーリー。海で命を落としてしまった港が、ある歌をきっかけとして水の中に姿を現し、ひな子と再会するさまを描く。
舞台挨拶ではまず、ひな子役の川栄、港の妹・洋子役の松本、港の後輩・川村山葵役の伊藤、そして湯浅がステージへ。港役の片寄が登壇しないことに戸惑う観客へ、司会が「片寄さんは渋滞にはまっているので、まもなく到着します」と嘘のアナウンスをする。そしてステージ上の“水槽型ビジョン”に映し出された港が「ひな子ー、ここだよー」と挨拶。裏から生で声を当てている片寄が、あくまで港として観客からの質問に答えることとなった。
港は観客に「ひな子との思い出のシーンがあったら教えてください」と聞かれると「やっぱり2人でオムライスを食べたことかな」と答えたほか、「(片寄は)渋滞にはまっているそうですが、今どこにいますか?」という質問を「ちょっと僕に聞かれてもわかんないなあ」とはぐらかす。そして「ひな子との思い出の歌をちょっと歌ってほしい」とお願いされた港は「いやいやいや。恥ずかしいよ。あっ! そろそろ時間だ」と強引に話を終わらせる。そして会場にスチームが充満した次の瞬間、“水槽”の中から片寄が登場し「本当は後ろで皆さんを見てました」とネタばらしした。
本作では、片寄の所属するGENERATIONSが主題歌「Brand New Story」を担当しており、同曲は“港とひな子の思い出の曲”として劇中に繰り返し登場する。GENERATIONSメンバーとともに映画を観たという片寄は「物語の鍵となる曲なので、『いい仕事したな!』って雰囲気がメンバーの中に流れていました」と彼らのリアクションを紹介。同曲に関して湯浅は「観たあとは、みんなに口ずさんでもらえるんじゃないかな」と話した。
劇中で港とひな子が一緒に「Brand New Story」を歌うシーンは、アフレコ時に片寄の提案から生まれたそう。もとは別々に歌うことを想定していたという湯浅は「本当にかわいらしいカップルに見えるし、彼らは幸せなんだろうなって伝わるシーンになっています」と照れ笑いしながら振り返る。しかし歌に苦手意識のある川栄は、実は一緒に歌うのが嫌だったことを明かし「だって(片寄は)歌がうまいし、『キーはこう』とか言ってくださるんですけど、よくわかんなくて……(笑)」と下を向いてしまう。港とひな子のデートシーンに関して、伊藤は「観てもらえばわかると思うんですけど、すんごいんですよ、2人のラブラブ(ぶり)が! 観てて『なんやこれ!』って思ったし、うらやましかった」とまくしたてた。
舞台挨拶中盤には、“自信のない人の背中を押す作品”である本作にちなみ「誰かに背中を押された経験は?」という質問が。片寄は、高校教師である父親との思い出を「僕が高校生の頃、上京するときに『大学なんていつでも行けるから、今やれることをやったほうがいい』と言ってくれて、迷いがふっきれました」と回想する。川栄は母の言葉を「私の決めたことを否定せずに『自分が好きならいいんじゃない』と言ってくれるので救われます」と噛み締めた。
同じ質問に対し、すぐに自信をなくしてしまうタイプだという松本は「マネージャーさんが『まつもっちゃんは役者として生きていく人だと思ってる』と言ってくれたことを、よく思い出します」と、自分の支えとなっている言葉を紹介。そして伊藤は、幼稚園の先生といまだに交流があると明かし「仕事が立て込んでいるときに『死にそうだわ』って言ったら、『死に“そう”だったらまだ大丈夫。死ぬ、だったら俺が飛んでいくから』と言ってくれてうれしかった」としみじみ語った。
最後の挨拶では川栄が「幅広い年代の方々に楽しんでいただける映画。何か踏み出せないでいる方はこの映画に勇気をもらえると思う」と、片寄が「この作品に関わらせていただいたことを、誇りに思えるような作品」と映画をアピールした。
「きみと、波にのれたら」は6月21日に全国ロードショー。
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- 「きみと、波にのれたら」公式サイト
- 映画「きみと、波にのれたら」【公式】 (@kiminami_movie) | Twitter
- 「きみと、波にのれたら」予告編
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