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本作は、ある席に座ると過去に戻れるという不思議な喫茶店・フニクリフニクラで起こる奇跡を描いたヒューマンドラマ。有村は「キャストの皆さんがそれぞれ役に向き合う姿勢を見ながら勉強させていただきました。私が演じた数は客観的に皆さんを見ていることが多かったので、おいしいなあと思いました」と笑顔を見せる。伊藤は「有村さんとアドリブでお芝居をした場面は、ドキドキしながら楽しませていただきました」とコメントし、公園のシーンに触れながら「僕はピクルスを食べられない男を演じていただけなのに、すごくきれいに切り取っていただけて……。ありがとうございます!」と塚原に目配せをした。
林は「(塚原から)波瑠さん演じる幼なじみとの関係を、短い時間で出してほしいと言われました。監督に何度も追い詰められながら、いろんなことを放り込みまくって(笑)」と話して観客の笑いを誘い、「できあがったものを観て、監督は俳優同士で生まれるものを大切にしてくださる方なんだなと思いました」とつぶやく。石田は「監督から『数にかける最後の言葉はゆり子さんが考えてください』と言われました。あのシーンの撮影は役を超えた感じがして、すごく不思議な経験でした」としみじみ。そしてキャストたちからの言葉を受けて、塚原は「うれしい限りです。面と向かって褒められると緊張しますね」と照れくさそうに笑った。
続いて、MCから登壇者たちへ「人生が変わった瞬間は?」と質問が寄せられた。有村は女優になろうと決めたときを挙げて「くじけそうになったら、私はなんのために東京にいるんだ!と当時を思い出します」と、これまで健太郎名義で活動していた伊藤は「最近、名字を付けたんですよ! これからは伊藤で行こうかと思っています」と回答。林はスカウトをされた修学旅行時を選んで「同じ班のそんなに親しくない女子3人が『渋谷に行きたい』と言ってくれたから、今この仕事をしています。その女子たちにはいまだに感謝していますね」と述べ、石田も同様にスカウトを受けた際のことを振り返って「こんなことって私の人生に起こるんだと感じました」と懐かしそうに語る。
イベントの終盤には、映画の公開を祝してホットコーヒー入りの樽を使った鏡開きが行われた。そして有村は「たくさんの方々にこの作品が届けばいいなと思います」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。
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