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ある席に座ると過去に戻れるという不思議な喫茶店・フニクリフニクラで起こる奇跡を描く本作。自身が演じた主人公・数について有村は「最初は、義務的に淡々と仕事をしているミステリアスな人物に見せたいと言われて、私の数へのイメージもそうだったんです」と述懐し「でも、やわらかく包み込むような母性のある人物なのかな、と思うようになって。ミステリアスさと自分の中にある少しの母性を合わせて表現しました」と語る。塚原は「壁みたいに、いるかいないかわからなくなってしまうんじゃないかと心配だったんですが、架純ちゃんがやってみて、この世界を彼女が引っ張ってるんだなと手に取るようにわかったんです。役の説得力が自然にできあがりました」と有村の演技を称賛した。
イベントではタイトルに引っ掛け、“平成が終わらないうちに”やってみたいことを問われた2人。「家族旅行」と答えた有村は「時間がなかなか取れないんですけど、できれば平成が終わらないうちに、温泉にでも連れて行ってあげたいとひそかに思ってます」と笑顔を見せた。塚原は「かすみちゃんと祝杯をあげる!」と回答。「この作品が終わったあとに、架純ちゃんと組む連続ドラマがスタートしてしまったので、ちゃんと祝杯を上げたいなと思ってます」と語る。有村が「体力仕事なので……お肉ですか?」といたずらっぽく笑うと、塚原は「お肉ですか! 行きますか!」と応じた。
ここでステージ上に張られていた黒幕が取り払われ、大量のバケツでできたタワーが出現。SNS上で本作を観て泣いたと回答した人数と泣いた回数を集計し、1回泣くごとに1ccの涙が流れると仮定して、公開日の9月21日から本日まで流れた涙の量を算出したバケツタワーだとМCが解説する。国内でおよそバケツ156杯分の涙が流れたという説明を受け、有村は「1人が泣いてもバケツはたまらないじゃないですか。すごい……本当に」と圧倒された様子だった。
最後に塚原は、有村に向けて「この2時間の映画を撮るために、1カ月ぐらいゆうにかかってしまうんです。その間有村さんは、数ちゃんを半分、有村さんを半分持っているような顔をしてらして。2人の人格を維持しながらお仕事するのは、はたから見てつらそうだなと思っていました。支えてあげたいんだけど、ご本人だけが抱えてる世界にいらっしゃるんだなと感じました。一緒に闘えて光栄です。ありがとうございました」と感謝。有村は「やーん、なんですかもう」と照れながらも、塚原に向けて「思ってることを素直に伝えてくれて、言葉をとても大切にしてくださる。それは演出の言葉だったり日常会話だったりするんですが、役に対して、作品に対して、人に対して真摯に向き合ってくださる監督だったので、一緒にいると幸せな気持ちになります」と語る。塚原は笑顔を見せながらも「泣くからやめて……」と目頭を押さえていた。
「コーヒーが冷めないうちに」は全国で公開中。
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リンク
- 「コーヒーが冷めないうちに」公式サイト
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はるきん◆ @kin369ppy
ああ、ほんとに素敵な映画です。
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