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第71回カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞した本作は、東京の片隅で暮らすある家族の許されない絆を描く人間ドラマ。リリーが父・柴田治、城が治の息子・祥太、佐々木が柴田家で暮らすことになる少女ゆりを演じた。
6月12日に興行収入10億円を超え、本日14日に観客動員数100万人を達成した本作。リリーは挨拶で「是枝監督がパルムドールを獲ることは全然意外じゃなかったんですけど、大ヒットは意外でした」と率直に述べ、是枝の苦笑いを誘う。佐々木に挨拶の順番が回ってくると、リリーは彼女に何やら耳打ち。佐々木が首を振り続けると、リリーは「さっきから『別に』って言ってごらんって言ってたんですけどね」と明かして笑いを誘った。
治たちの取り調べを行う刑事役で出演した高良は本作がパルムドールを受賞したことについて「本当にうれしいんですけど、自分の中ではちょっと悔しさがあって」とコメント。ゆりの実父を演じた山田は、自身と同じく出演シーンが多くない高良の心情を察し「僕も高良さんと同じ気持ち。もうちょっとがっつり出られたら、パルムドール受賞も素直に『イエイ!』と言えたかもしれない。ちょっと悔しいです」と素直な気持ちを吐露した。
是枝は10年ほど前に初めて会った高良について「井浦新くんを経由して会ったんですが、今もそのときと印象が変わらない。坂元裕二さんのドラマで観た彼も好きなんですけど、大きなスクリーンが似合う役者だと思うので、今回ご一緒できてよかった」と述懐。山田についての印象を司会から聞かれた是枝がしばし沈黙すると、山田は「……ないんすか!?」と不安げな表情に。是枝は笑って「僕が信頼しているスタッフみんなが『山田くんがいい』って言うので会ってみたら、なるほどと思った。役とまっすぐ向き合う姿勢は、どの作品でも感じますしね」と語った。
イベントでは、6月17日が父の日であることにちなんだリリーへのサプライズプレゼントも。城は「もう1人の優しいお父さんができたみたいで、いつも現場に行くのが楽しみでした」「リリーさんのような、おしゃれで優しくて面白くて演技の上手な俳優さんになることが僕の夢です」と手紙を読み上げ、佐々木は、リリーからもらったペンで描いた柴田家の面々の似顔絵をリリーにプレゼントした。
最後に是枝は「公開初日の舞台挨拶のとき、隣にいたみゆちゃんが『家族で集まるのは今日で最後』とささやいたので『大ヒットしたらまた集まれるよ』と答えたんですけど、本当にお客さんがたくさん来てくれてこういう機会をいただけることがうれしい。また何度も集まりたいので、映画を気に入ったらまた劇場に来ていただければ」と挨拶。城はリリーに吹き込まれたのか「えー、宴もたけなわプリンスホテルでございますが(笑)、人生には大切な袋が3つあります。1つ目が池袋です。2つ目は沼袋です。3つ目が東池袋です。映画を楽しんでください」と観客に呼びかけ、爆笑をさらった。
「万引き家族」は全国で公開中。
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