ゴダールの新訳手がけた字幕翻訳家の寺尾次郎が死去、シュガー・ベイブでも活動

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字幕翻訳家の寺尾次郎が、本日6月6日に死去したことがわかった。

「マルクス・エンゲルス」メインビジュアル (c)AGAT FILMS & CIE - VELVET FILM - ROHFILM - ARTEMIS PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINEMA – JOUROR – 2016

「マルクス・エンゲルス」メインビジュアル (c)AGAT FILMS & CIE - VELVET FILM - ROHFILM - ARTEMIS PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINEMA – JOUROR – 2016

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1970年代にシュガー・ベイブのベーシストとしても活動した寺尾は、その後映画の翻訳を手がけ、映画美学校の演習科講師なども務めた。字幕を担当した近作は「ダゲレオタイプの女」「皆さま、ごきげんよう」「ハッピーエンド」「修道士は沈黙する」など。2016年にはジャン=リュック・ゴダールの監督作「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」の新訳に挑んだ。

ミュージシャン、文筆家である娘の寺尾紗穂は本日、Twitterにて「父寺尾次郎が今朝永眠しました。葬儀は親族と関係者のみで行います。私にとっては長らく『遠くて遠い』父でしたが、最後に少し近く感じることができました。ホスピスに移る日、看護師さんに『またどこかで』と言った父の姿が目に焼き付いています。映画の一場面のようでした」と投稿した。

なお寺尾が字幕を手がけた「マルクス・エンゲルス」は、現在東京・岩波ホールほかで上映されている。

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