「砂の器」シネマコンサート、山田洋次と本広克行の対談レポートが到着

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4月に東京と大阪で開催される「映画『砂の器』シネマ・コンサート2018」。このたび、「砂の器」で橋本忍とともに脚本を手がけた山田洋次と、同作のファンである本広克行の対談レポートが到着した。

左から山田洋次、本広克行。

左から山田洋次、本広克行。

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「砂の器」

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松本清張の同名小説を野村芳太郎が映画化した「砂の器」は、ある殺人事件を捜査する2人の刑事と、彼らに疑いを向けられた若き天才作曲家の姿を描くミステリー。芥川也寸志が音楽監督、菅野光亮が作曲を担当した。出演者には丹波哲郎森田健作加藤剛緒形拳らが並ぶ。

本広克行

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「砂の器」は音楽が重要な役割を持つ作品。自身の監督作で音楽を重要視してきた本広は「映画学校でシナリオ7割、撮影3割と習ってきたんですけど、僕はそこをシナリオ5割、映像+音楽5割で考えていて、撮影中から頭の中で自分のイメージする音楽がガンガン鳴っているんです」と語る。

山田洋次

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山田は本作の制作を振り返り「実は、脚本を書き上げてもすぐに映画にならなかったんです。10年くらいお蔵入りしちゃった」と述懐。「その間に僕は監督になったので、『砂の器』が撮影に入ったときは直接関わっていないんですが、噂は伝わってきました。野村監督が撮影中から粘りを見せていて、すごい映画ができあがりそうだって。試写を観て、シナリオのイメージはいい意味で裏切られた。こんなにも膨らんで豊かなものになるんだなあ、と」と回想する。また、2017年に行われた本作のシネマコンサートの感想を「本当に素晴らしいんだよ。映画とはまた違う、迫り来る感動なんですよね」と語り、「シネマコンサートにこんなにぴったりの作品はありません」と太鼓判を押した。

「映画『砂の器』シネマ・コンサート2018」は4月22日に東京・NHKホール、4月28日に大阪の国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)多目的ホールで開催。なお山田の最新作「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」は5月25日、本広がメガホンを取った「曇天に笑う」は3月21日より公開される。

映画「砂の器」シネマ・コンサート2018

東京公演

2018年4月22日(日)東京都 NHKホール
開場 16:00 / 開演 17:00 / 終演 20:00(予定)
料金:9800円
※全席指定、未就学児入場不可

大阪公演

2018年4月28日(土)大阪府 国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)多目的ホール
開場 16:00 / 開演 17:00 / 終演 20:00(予定)
料金:7500円
※全席指定、未就学児入場不可

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